<傾向と対策>防衛医科大学校(医学部医学科)令和4年度入試より試験形式に大きな変更有。ブラックボックスだが、やはり択一式重視の対策が重要か?

総評

  • 択一式の足切りラインが高いと予想。時間配分の検討が十分に必要
  • 記述式は難問も散見されるものの、取れる問題を堅実にとっていけば、十分合格点に到達できる
※令和4年度入試より、択一式と記述式試験を同時に行うことが発表されました。試験問題も大きな変更がある可能性が高いです。
https://www.ndmc.ac.jp/wp-content/uploads/2021/05/R4_nyuushi.pdf

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入試の基本情報と面接

  • 共通テストを利用した入試なし
  • 10月下旬:一次試験 ⇒択一式試験、記述式試験
    12月上旬:二次試験 ⇒小論文、面接、身体調査
  • 二浪まで出願可能
  • 一次/択一:英、国、数
    一次/記述:英、国、数、理×2

    ※令和4年度より択一・記述式の同時試験が予告されています。
  • 択一式試験で一定点数を取らないと記述式試験の採点がされない
    足切りラインは厳しく見積もること

    ※試験方式の変更により、評価の仕方も変わるかもしれません。
  • 二次試験@防衛医科大学校(埼玉)
    小論文:医療系中心。800字程度
    面接:10分程度。基本+自衛隊の一員として心の準備問われる
  • 最終的に300人程度が二次試験合格。85名程度が実際に入学
  • 一次試験、二次試験の点数割合、各科目の配点など一切非公開
  • この分析では
    択一式:1問1点として合格目安設定
    ※国(10点)、数(15点)、英(15点)
    記述式:百分率で合格目安設定
  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
択一 10 15 15   35
記述 100%   100% 100% 100%  

毎年5000人程度が受験する大学であり、記述式試験の採点はなるべく少な目に絞っておきたい事情があるためか、防衛医大受験生の中では、択一式試験だけでほぼ合否が決まっているのではないかという噂はよくされています。どこまで記述式試験の成績が反映されているかは不明ですが、択一式試験の足切りのラインはかなり厳しいつもりで臨みましょう。一次試験には900人近くが合格し、その後埼玉県の防衛医科大学校にて二次試験が実施されます。

択一式/数学の分析

<目標得点ライン>
満点15/H12/M10/L9
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 英語、国語、数学で90分。数学は50~60分程度が大半か
  • 大問7問。各大問は2~3問の小問で構成されており、合計15問
  • 5択の選択式マーク問題。4択は似た数値、1択は「そのいずれでもない」
  • 難易度は易しい~標準
  • ボリュームはかなり厳しい。時間配分の試行錯誤を

<試験問題の概要>
択一式試験は英語・国語・数学をあわせて90分でこなす試験となっていますが、英語・国語にはあまり時間がかからないため、数学は50分~60分でこなす受験生が大半になるでしょう。大問7問構成で各大問が2~3問の小問からなり、合計の小問数は15問です。5択の選択式マーク問題で、4択の似たような数値と「答えはそのいずれもない」の1択からなります。「答えはそのいずれもない」が正解になる問題は1~2問であり、殆どの正解は残りの選択肢になっているようです。

<時間配分と難易度について>
問題の難易度は易しい~標準レベルです。1ステップで即終了という問題は意外と少なく、正答までに2~3のステップを踏まねば解答できない問題が多くなっています。ボリュームは50分では非常に厳しく、60分でもかなり厳しい分量となっています。50分では殆どの受験生は完答不能で、カンでマークする問題がいくつか出るでしょう。60分ではスムーズに解けさえすれば何とか完答可能、といったところになります。とはいえ、英語で多少時間をかけて、数学は60分弱くらいで解くくらいの方が、殆どの受験生は総合的にはプラスかもしれません。そのあたりは色々過去問演習で試行錯誤してみてください。

択一式/英語の分析 

<目標得点ライン>
満点15/H14/M12/L11
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 英語、国語、数学で90分。長文一題で択一式のため、15~20分程度が標準的か
  • 内容は標準だが、語彙は大変難しい。
    語彙力はあるに越したことはないが、分からない単語で悩みすぎず、大まかな文脈を理解して進めること
  • 設問のタイプは、穴埋め/文補充/並び替え/内容一致、など
    やや文法的判断で回答する問題が多い傾向

<試験問題の概要>
択一式試験は英語・国語・数学をあわせて90分でこなす試験となっていますが、英語は長文1題で択一式の設問なので、15分から20分程度が標準的な回答時間でしょう。

<問題の傾向>
内容は標準ですが、語彙は大変難しいです。語彙力はあるにこしたことはありません。しかしながら設問は断片的な理解でも解答できる問題が多く、わからない単語で悩み過ぎずに、わかるところだけで大まかな文脈くらいは理解しましょう。設問のタイプとしては、穴埋め問題、文補充問題、並び替え問題、内容一致問題などがあります。やや、文法的判断で解答する問題が多い傾向にあります。

択一式/国語の分析 

<目標得点ライン>
満点10/H7/M6/L5
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 英語、国語、数学で90分。現代文1題、択一式のため、15~20分程度が標準的か
  • 小説の問題が多く、評論が出る年も。文学を題材にしたものが多い
  • 難易度は標準~やや難
    選択肢そのものの長さは短いものの、絞り込みは根拠を探して行う必要あり
  • かつては択一式、記述式ともに文学史の出題があったが、年々減少してR2で消滅※また復活?

<時間配分について>
択一式試験は英語・国語・数学をあわせて90分でこなす試験となっていますが、国語は現代文1題で択一式の設問なので、15分から20分程度が標準的な回答時間でしょう。

<出題傾向について>
小説の出題が多く、評論が出る年も、文学を題材としたものが多くなっています。漢字が一題と、心情などを問う通常の現代文の設問が9問からなっています。設問の難易度は標準からやや難で、選択肢の長さそのものは短いものの、その絞り込みはきちんと根拠を探して行う必要があります。かつては文学史の出題が択一式・記述式ともにあったようですが、だんだん出題が減り、令和2年度ではついに択一式でも記述式でも文学史の出題がなくなってしまいました。

記述式/数学の対策 

<目標得点ライン>
満点100%/H80%程度/M70%程度/L60%程度
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 大問3問構成、試験時間100分
  • 難易度は標準~難しい。後半は思い切って捨てる問題も
  • ボリュームはやや多め
    計算量多く、テンポよく解き進める必要あり。難問をきちんと飛ばせれば十分取り組める量。
  • 分野の偏りはあまりなし。確率が頻出
  • 対策:標準問題集で標準問題解法インプット
    計算量多い。計算力も意識的にトレーニング。
    アウトプット演習は目標ラインに合わせて、Low:地方国公立、Middle以上:下位旧帝大

<難易度について>
大問3問構成で、制限時間は100分の試験です。全体的な難易度は標準~難しいレベルです。大問の序盤や、大問1の小問集合の一部の設問は典型問題や標準問題で構成され、半分弱くらいの問題は比較的取り組みやすいですが、大問1の小問集合でも難しい問題はかなり難しいですし、大問2や大問3の設問はかなり難しい設問になっており、下手に手を出すと痛い目に合うかもしれません。後ろの方の設問は、ダメだと思ったら思い切って捨てる必要があるでしょう。

<時間配分に関して>
100分の制限時間に対して、ボリュームはやや多めです。大問1の小問集合も決してやさしい問題ではなく、計算量が多くなっておりテンポよく解き進めていく必要があります。とはいえ、難問をきちんと飛ばすことが出来れば、十分に取り組める分量となっており、見直しにかける時間を作ることもできます。どうしても数学で稼ぎたい受験生以外は、難問は潔く飛ばして拾える問題だけ拾っていく方針で行きましょう。

<出題分野の傾向>
分野の偏りはあまりなく、確率が頻出ではありますが、その他の分野はまんべんなく出題されています。

<防衛医大数学の対策:インプット演習編>
防衛医大数学の対策としては、青チャート、フォーカスゴールド、一対一対応の演習などで標準問題の解法インプットは必須でしょう。ほとんどの受験生は標準問題を手堅く抑えてLかMをキープする戦略を取る方が多いかと思います。ゆえに標準問題の取りこぼしは致命傷と言えるでしょう。計算量の多い問題もあるため、計算力についても意識的にトレーニングしたいところです。

<防衛医大数学の対策:アウトプット演習編>
アウトプット演習は目標ラインに応じてレベルを変え、Lで良いのであれば地方国公立大レベル、問題集で言うところの「理系数学入試の核心(標準編)」くらいのもの、M以上を目指すのであれば下位旧帝大レベル、問題集で言うところの「やさしい理系数学」くらいまでの演習が必要になってくるでしょう。超難問については時間の制約もあり解答が難しいので、それ以上のレベルの問題集のトレーニングはあまり効果がないように思います。

記述式/英語の対策

<目標得点ライン>
満点100%/H75%程度/M65%程度/L55%程度
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

  • 試験時間100分、大問6問
    全て長文で、内容は標準だが語彙レベルは難
  • 設問形式は様々
    穴埋め/並び替え/和訳/短文英作文/段落並び替え/段落挿入…
  • 長文中の語句穴埋め問題は安定して出題。
    文法から消去法で解答できるケースも多い
  • ボリュームはそれほど多くないか
  • 対策:過去問演習以外だと語彙の徹底強化
    第一志望の受験生は普段から意識すること

<出題傾向>
100分の試験で、大問は6問です。すべて長文問題になっています。択一式試験と同じく、内容のレベルはそれほど難しくはありませんが、語彙の難しさは健在です。語彙力があるに越したことはありませんが、わからない単語があっても推測で長文を読む力も重要です。設問の形式は色々あるようで、令和2年度では穴埋め、並び替え、和訳、15ワード程度の短文の英作文、段落並び替え、段落挿入などの設問がありました。他の年度でも安定してよく出題されているのは、長文中の語句の穴埋め問題でしょう。難しい語彙の意味を知っていないと得点できない問題もありますが、品詞などの文法的判断から消去法的に解答できるケースも多く、トレーニングが必要になってくるでしょう。長文を全て読み切らなくても解答できることもありますし、記述式の設問は少ないので、ボリュームはそれほど多くないと感じるんじゃないでしょうか。

<防衛医大英語の対策>
防衛医大の英語対策で、過去問演習以外で何か出来るとするなら語彙の徹底的な強化でしょう。直前にやってもあまり効果はありませんが、防衛医大を第一志望とする受験生は普段から意識的に語彙力を強化していきましょう。

記述式/化学の対策

<目標得点ライン>
満点100%/H75%程度/M65%程度/L55%程度
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

  • 試験時間120分(理科2科目)
  • 大問3問構成。理論1問、無機1問、有機or高分子で1問が多い
  • 高分子は10月下旬までに学校で未履修の可能性あり。早めの先取り学習が必要
  • 難易度は標準だがボリュームは大変多い
  • 対策:『重要問題集』などの標準的な問題集を固め、『Doシリーズ 福間の無機化学』等で無機対策を丁寧に行う必要あり

<問題構成>
理科2科目で120分なので、化学には60分割けることになります。大問3問構成で、理論が1問、無機が1問、有機または高分子が1問のセットで出題されることが多いようです。無機は必ず出題、高分子もほぼ毎年出題されていますので、しっかりトレーニングする必要がありそうです。試験は10月下旬ですので、現役生は学校で高分子の分野は未履修の可能性すらあります。早めに先取り学習を行い、試験に臨むようにしましょう。

<解き進め方について>
難易度は標準的ですが、60分しか時間がないにもかかわらず、各大問がパート1とパート2に分かれ、ボリュームはたいへん多い試験となっています。知識問題の比率が多い無機と有機の設問から始め、理論は後回しにするなどの工夫が必要でしょう。時間はかなりタイトなため、理論の計算問題は計算ミスなども多発するでしょう。無機や有機、高分子などの知識問題をきちんと正答できるかどうかが点数の安定化のカギとなってくるでしょう。

<防衛医大化学の対策>
防衛医大化学の対策としては、重要問題集など標準的な問題集を固めた後、「Doシリーズ福間の無機化学」などで無機対策を丁寧めに行うことが必要になるでしょう。時間がなく慌てていても出来る問題をきちんと固める、そういうスタンスで勉強を進めてください。

記述式/物理の対策

<目標得点ライン>
満点100%/H80%程度/M70%程度/L60%程度
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

  • 試験時間120分(理科2科目)
  • 大問3問構成
    力学1問、電磁気1問、熱・波動1問
    原子分野の出題はほとんどなし
  • 導出過程を細かく記述する形式
  • やや難の問題は解答する時間が無いため、時間配分を強く意識しながら取り組むこと
  • 対策:各分野の基礎固めをしてから、徐々に難度を上げ、入試標準レベルまでトレーニング
    ⇒問題の背景を理解しながら取り組むこと

<出題傾向・時間配分について>
理科2科目で120分なので、物理には60分の時間は割けます。大問3問構成で、力学が1問、電磁気が1問、残る1問が熱・波動が出題されているようです。原子分野の出題はほとんどないようです。化学では高分子、生物では進化と系統など、高3の最後に学ぶ分野がふつうに出題されますが、この点、物理では現役生にもある程度配慮されていると言えます。導出過程を細かく記述する形式で、過程にもある程度加点や減点がされている可能性があります。やや難の問題もありますが、時間があまりありませんので、解答するための時間はありません。時間配分を強く意識して試験に臨みましょう。

<防衛医大物理の対策>
防衛医大物理の対策としては、各分野に関して基礎固めを徹底した後、徐々に難易度を上げ、重要問題集や名門の森など、入試標準レベルの問題まで取り組めるようにトレーニングしましょう。公式を一発使って終わり、という問題も少ないため、これらの問題集に取り組む際も、一問一問ていねいに検討して、問題の背景をきちんと理解しながら取り組んでください。

記述式/生物の対策

<目標得点ライン>
満点100%/H80%程度/M70%程度/L60%程度
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

  • 試験時間120分(理科2科目)
  • 大問4問構成
    体内環境、神経、発生、分子生物、進化と系統が頻出分野
    進化と系統は先取り学習が必要
  • 難易度は標準~やや難、考察問題も多く出題
    標準的な問題を拾うスタンスで臨むと良い
  • 対策:「大森徹の最強問題集」等の網羅性の高い標準問題集をやりこむ。考察系問題集は余裕があれば。遺伝も余裕があれば対策

<出題傾向>
理科2科目で120分なので、生物には60分程度の時間は割けます。大問4問構成で、体内環境、神経、発生、分子生物、進化と系統の分野が頻出です。進化と系統は高3の最後に学ぶ範囲ですが容赦なく出題されるので、現役生の方は先取り学習をして何とかキャッチアップしてください。

<難易度について>
難易度は標準からやや難で、考察問題も多く出題されています。考察問題の難易度にばらつきがあり、よくある頻出のテーマから、小難しいテーマまで様々です。とはいえ理科全体で見れば化学のほうが難易度は易しめで、時間を割けば素直に点数が上がっていくタイプのものですので、生物の難解な考察問題にそこまでとらわれず、標準的な問題だけ拾っていくスタンスで取り組んでいきましょう。

<防衛医大生物の対策>
防衛医大生物の対策としては、難しめの考察問題より標準問題の方が得点源となるため、大森徹の最強問題集など、網羅性の高い標準問題集をやりこむ形になるかと思われます。標準問題精講などの考察系問題集に関しては、余裕があれば取り組んでもいいですが、化学の方が素直な問題ですので、化学に穴があるならそちらを優先してください。遺伝については出題されている年度もありますが、頻出ではないようです。こちらに関しても、余裕があれば取り組んでください。

記述式/国語の対策

<目標得点ライン>
満点100%/H80%程度/M70%程度/L60%程度
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

  • 大問2問、試験時間60分
    現代文1問、古文1問※令和4年度より現代文のみの予告
    現代文は評論の出題が多い
  • 漢字書き取り以外は選択式問題が目立つが、1題はがっつりした記述問題が出題されることも
  • 古文の難易度は標準レベル。選択式のほか、訳出問題や品詞分解等の問題も毎年出題
    軽視しすぎて失点すると差がつく可能性
  • 文学史の出題はR2で完全に無くなる※また復活?

<出題傾向及び対策について>
大問2問からなり、制限時間は60分です。現代文1題と古文1題からなります。記述式の現代文は評論が出題されることが多いようです。漢字の書き取り以外はおおむね選択式の問題が目立ちますが、1題は、100字前後のがっつりした記述が出題されることがあるようです。とはいえ、1題のためにがっつり記述の現代文のトレーニングをするのも考えものです。共通テスト対策の延長線上で構わないでしょう。古文の難易度は標準レベルで、選択式の問題もありますが、訳出の問題や品詞分解などの問題も毎年出題されているようです。これもまた共通テスト対策の延長線上でどうにかなるとは思いますが、あまりにも古典を軽視していると大きな失点になる可能性もあり、地味に差がついているかもしれません。文学史の出題がこれまでありましたが、令和2年度では完全になくなってしまいました。必ず出るとも限らなくなってしまったので、もはや対策は不要でしょう。

防衛医大の卒後キャリア

  • 原則、卒業後9年間は防衛医大、自衛隊にキャリアを預けることになる
  • はじめ6週間は幹部候補生学校で訓練。その後、初任実務研修に参加
    自衛隊の病院及び部隊、医務室などで、医官として実務経験を積む
  • 2年間の部隊勤務後、専門研修を2~4年程度行い、多くの人は大学院へ進学して、学位を取得し、義務年限を終える
  • 医官として勤務し続けることも可能
  • 防衛医大の学生生活にフォーカスした漫画『賢者の学び舎』

原則として、防衛医大卒業生は9年間は卒後キャリアを防衛医大並びに自衛隊に預けることになります。はじめの6週間は幹部候補生学校で訓練を行い、その後初任実務研修といういわゆる初期研修に該当する研修があります。その後、一度自衛隊の病院及び部隊、医務室などで医官として実務を行います。2年間の部隊勤務後、専門研修を2~4年程度行った後、多くの人は大学院へ進学し、学位を取得して義務年限を終える方が多いようです。もちろん、医官として勤務し続けても構いません。

また、防衛医大の学生生活にフォーカスを当てた漫画もあります。「賢者の学び舎」という漫画になるのですが、主人公の賢人(けんじん)くんは、親や親せきに頼らず医師になりたいという理由で防衛医大へ入学しますが、あまりにも人を頼れない性格からか、寮のルームメイトや先輩ともイマイチなじめない賢人くんですが、ヒロインのハナレちゃんを代表に個性的な同級生との出会いを通じて、徐々に心を開いていきます。受験生は読んではいけませんが、高校1~2年生や、既に受験を終えた方などはぜひ読んでみてください。

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