<傾向と対策>福岡大学(医学部医学科)九州の易問高得点型その1。特に理科が平易で、満点も狙いやすい。

総評

  • 全体的に易しい難易度。
  • 特に理科は非常に平易で満点も狙いやすい。
全体的にやさしい難易度で、特に理科は非常に平易で満点も狙いやすいくらいの難易度

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入試の基本情報と面接

  • 《科目(配点)》数学(100)、英語(100)、理科2科目(200) ※小論文実施も一次試験の合否には使用せず
  • 一次試験合格で二次試験(面接)。面接:配点50点/40分程度/集団討論
  • 学納金 3,773万円(6年間)+α
  • その他の入試制度
    A方式推薦(40名):一浪まで/評定3.7以上
    ※地域枠10名も含む(九州または山口に居住/福岡大の研修)
    共通テスト選抜(5名)
国語 数学 理科 英語 面接 合計
100 200 100 50 450

最も定員が多い一般入試(系統別日程)について説明します。一次試験で実施される小論文試験の評価は二次試験の面接とあわせて行われます。一次試験に合格すると二次試験で、面接が実施されます。面接については50点の配点があり、40分程度の集団討論の形式です。出しゃばり過ぎず、引っ込み過ぎず、ほどほどに空気を読みながら、穏やかに議論を進めてください。

<学納金>
学納金は6年間の合計で約3773万+諸経費となっており、私立医の中でも、けっこうな感じの学費です。

<充実した推薦入試>
一浪まで、評定3.7以上の縛りのA方式推薦で40名の定員があり、更にこの40名の枠の中に地域枠10名の枠も存在します。地域枠の居住地縛りは九州または山口とゆるやかで、奨学金の貸し付けはないものの、前期研修医も後期研修医も福岡大学の研修プログラム及びその関連プログラムに参加する必要があります。推薦入試は理科の試験がそもそもありませんし、縛りも比較的緩やかですので、該当する方は受験を検討してみてください。その他、共通テスト選抜で5名の定員があります。詳細は大学HPをご覧ください。

数学の分析<90分・3問>

<目標得点ライン>
満点100/H90/M75/L65/L-60/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間90分
  • 全体的な難易度は、やや易〜標準。
  • 時間はほどほどか少し余る程度。
  • 頻出:数3微積。ほか、整数、データの分析。
  • 対策:網羅系問題集でのインプット学習必須。数3微積、整数のみ追加の演習の積んでおく。
問題番号分野難易度
大問1(1)複素数平面B*
大問1(2)整数B*
大問1(3)数2微積A*
大問2(1)データの分析B*
大問2(2)数3微積A
大問3数3微積B***

<試験問題の概要>
制限時間は90分で、大問3問構成です。令和2年度の難易度評価は、大問1(1)はB、(2)もB、(3)はA、大問2(1)はB、(2)はA、大問3はBとしました。大問1と2は空所補充の形式ですが、大問3のみ完全記述式です。全体的な難易度はやや易~標準で、難問の類は一切なく、癖のない素直な問題ばかりです。時間はほどほどか、少し余るくらいの受験生も多いでしょう。

<頻出分野>
大問1、2の空所補充では数1A2Bが中心ですが、大問3の記述式問題はほぼ数3微積、最後も数3微積でほぼ固定なので微積が最重要項目と言えるでしょう。その他、小問集合で、整数やデータの分析が頻出となっています。

<福岡大数学の対策・インプット編> 
基礎~標準問題が中心なので、網羅系問題集を用いたインプット学習は必須でしょう。

<福岡大数学の対策・アウトプット編>
網羅系問題集の問題がひねりもなく出題されているので、アウトプット演習はそこまで重要ではありませんが、数3微積や整数だけは比較的難しい問題も出題されているので、『チョイス新標準問題集』や『理系数学入試の核心(標準編)』などそう難しくない問題集で演習の経験を積んでおきましょう。

英語の分析<70分・5問> 

<目標得点ライン>
満点100/H90/M70/L65/L-60/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間70分
  • 大問ごとの難易度評価
    1.和訳・B 2.長文・B 3.文法・B〜C 4.発音・A 5.並び替え・B〜C
  • 全体的に標準レベル。少し難しい問題混ざる
  • 長文1問のみで時間は基本的に余るか。
  • 対策:長文、文法、和訳のバランスの取れた対策が必要。文法は標準的な問題集をきちんと学習しておくこと。 
問題番号分野難易度
大問1和訳B
大問2長文B
大問3文法B〜C
大問4発音A
大問5並び替えB〜C

<試験問題の概要>
制限時間は70分の試験です。大問1は和訳の問題、大問2は長文、大問3が文法で大問4は発音、大問5が並び替えというセットです。かなり文法問題に寄せられた出題で、和訳の問題も含まれています。全体的に標準レベルですが、文法問題や並び替え問題では少し難しい設問も含まれています。発音問題は非常に平易なのであまり気にしなくて良いでしょう。

<時間配分に関して>
本格的な長文は1題しかないため、時間は基本的には余るでしょう。

<福岡大英語の対策>
長文、文法、和訳のバランスの取れた対策を行う必要があります。多くの大学でリーディング力だけで殆どの英語の点数が決まってしまう傾向にありますが、ここでは文法問題の力でも大いに差が付きます。『ネクステージ』など標準的なもので良いのできちんとこなしておきましょう。

化学の分析<60分・4問> 

<目標得点ライン>
満点100/H100/M80/L75/L-70/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン )

  • 試験時間120分(理科2科目)
  • 全体的に基礎レベル。すらすら解けるか。
  • 時間もかなり余る受験生が多いか。
  • 対策:『重要問題集』A問題レベルで十分。丁寧に基礎固めを行うこと
問題番号分野難易度
大問1小問集合A
大問2無機B
大問3理論A
大問4高分子A

<出題分野の傾向>
令和2年度では小問集合1問、無機1問、理論1問、高分子1問というセットでした。例年、同様の形式で出題されていますが、高分子の問題は有機の問題に差し替えられていることもあります。

<試験問題の概要>
理科2科目併せて120分なので、化学には60分割けることになります。全体的に基礎レベルの問題で、満点阻止のための難問すらなく、スラスラ解ける受験生が大半かと思われます。

<時間配分に関して>
殆どの設問がスラスラ解けていくため、かなり余ってしまう受験生が大半だったでしょう。

<福岡大化学の対策>
『重要問題集』A問題レベルまでで十分です。難しい問題を解ける必要は一切ありませんから、基礎の取りこぼしが無いように丁寧に基礎固めを続けてください。

物理の対策<60分・3問> 

<目標得点ライン>
満点100/H95/M75/L70/L-65/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン )

  • 試験時間120分(理科2科目)
  • かつてのセンター試験や共通テストと同じレベル。満点を目指したいくらいの難易度。
  • 試験時間はちょうどよいくらいか。
  • 対策:『重要問題集』のA問題や、『良問の風』レベルでOK。
問題番号分野難易度
大問1波動B
大問2電磁気B
大問3力学B

<出題分野の傾向>
大問3問構成で、令和2年度では、力学1問、電磁気1問、波動1問というセットでした。例年、力学と電磁気が固定で、最後の1問は波動または熱が出題されます。原子の出題は殆どありません。

<試験問題の概要>
理科2科目併せて120分なので、物理には60分割けることになります。難易度に関してはかつてのセンター試験や共通テストとほぼ変わらず、満点を目指してほしいくらいの難易度です。

<時間配分に関して>
時間制限はちょうどよいくらいの受験生が多かったでしょう。化学は時間が余りがちだったので、物理はゆっくり解くくらいでもいいかもしれません。

<福岡大物理の対策>
『重要問題集』A問題や、『良問の風』レベルで構いません。

生物の対策<60分・5問> 

<目標得点ライン>
満点100/H95/M80/L75/L-70/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン ) 

  • 試験時間120分(理科2科目)
  • ほとんどが基礎レベル。たまに難しい知識問題や計算問題が混ざる。
  • 時間は大幅に余る受験生が多いか。
  • 対策:標準的な問題集だけでOK。余裕あれば『生物用語の完全制覇』等で知識問題対策。遺伝も時々出題。余裕あれば対策を。
問題番号分野難易度
大問1神経A
大問2代謝A〜B
大問3分子生物B
大問4神経B
大問5進化A

<出題分野の傾向>
理科2科目併せて120分なので、生物には60分割けることになります。福岡大生物は分野の偏りがかなりあります。神経が頻出で、次点で体内環境、分子生物、代謝、発生と続きます。生態や進化の出題もありますが、植物生理はほとんど出ていません。

<試験問題の概要>
殆どが基礎レベルの問題でさくさく解き進められますが、たまに難しい知識問題や計算問題があります。

<時間配分に関して>
あまりにも平易な問題ばかりが並ぶため、時間については大幅に余る受験生が多いと思われます。

<福岡大生物の対策>
『基礎問題精講』などの標準的な問題集だけでも構いませんが、余裕があれば『生物用語の完全制覇』などの知識対策の問題集にも取り組みたいところです。遺伝も時々出題があるので、余裕があれば対策しておきましょう。

全体の得点戦略

  • どの科目も非常に平易で得点率高い。
  • 基礎の取りこぼしは致命傷。
  • 苦手分野、苦手科目が無くなるように勉強。
HMLL-満点
数学90756560100
英語90706560100
物理95757065100
化学100807570100
生物95807570100
合計375300275255400

福岡大学医学部の令和2年度での合格最低点は275点と発表されています。この得点は正規合格者のものであることから、物理選択の正規合格者最低点であるLラインの合計を275点と設定しました。どの科目も非常に平易な問題が中心であり、求められる得点率も高くなっています。基礎の取りこぼしがあると一気に点が無くなっていきますから、難しい問題は解けなくても良いので、苦手分野や苦手科目がなくなるような勉強の仕方を心がけましょう。
一応、注意しておきたい科目は英語です。他の科目に比べやや得点率が低めに出ていますが、和訳や文法問題などの比重もそれなりにあるので、ある程度意識して対策しておかないと差をつけられてしまいます。福岡大の志望度の高い受験生は対策をしておきましょう。

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