<傾向と対策>久留米大学(医学部医学科)数学の合格者平均95%?日本屈指の超易問高得点型。

総評

  • 全体的に日本屈指の平易な問題。基礎の取りこぼしがあると大きな失点につながってしまう。
特別な対策がほぼ不要といって良く、中堅~上位校の受験生の併願先としても優秀なポジションにいるといって良いでしょう。

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入試の基本情報と面接

  • 数学:英語:理科=1:1:2
  • 一次合格で二次試験(小論文50+面接50)面接:個人/10分程度/一般的な内容
  • 学納金 3637万2000円(6年間)+α
  • 一般後期、学校推薦、地域枠推薦、福岡県特別枠推薦など
国語 数学 理科 英語 面接 合計
100 200 100 50+50 400

最も定員が多い一般入試前期について説明します。配点は私立の一般的な配点で、数学100点、英語100点、理科2科目で200点の配点となっています。一次試験に合格すると二次試験で、小論文と面接が実施されます。小論文にも面接にもそれぞれ50点の配点があります。面接については個人面接で、10分程度で概ね普通のことが聞かれるようですが、タバコを吸うかなど、変わった質問も時々あるようです。ちなみに、学納金は6年間の合計で約3637万+諸経費となっており、私立医の中でも、けっこうな感じの学費になってきます。

<その他の入試制度>

  • 入試日程が異なるだけの一般入試後期で約5名の定員
  • 現役オンリー、評定3.8以上縛りで地域の縛りはない一般の学校推薦型選抜で約10名の定員
  • 2浪までOK、評定3.8以上、出身地縛りや奨学金はないものの計6年間の久留米大附属病院ならびに関連病院での研修を求める地域枠推薦型選抜で約20名の定員
  • 2浪までOK、評定3.8以上、出身地縛りはないものの福岡県からの奨学金を受け取り卒後9年の縛りがある福岡県特別枠推薦型選抜で5名の定員

があります。久留米大附属病院に研修先を絞る覚悟さえあれば、かなりゆるい縛りで出願できる推薦枠が充実しているようですね。

数学の分析

<目標得点ライン>
満点100/H100/M95/L87/L-85/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間:90分 大問6問
  • マーク式で難易度は易しいレベル
  • 試験時間は余裕あり。入念にケアレスミスチェック。
  • 頻出:IAIIBやや多め。IIIは数III微積が頻出。
  • 対策:網羅系問題集でのインプット学習必須。時間かけられない場合は教科書レベルの問題演習だけでも可能か。
問題番号分野難易度
1二次方程式A*
2場合の数B*
3図形と方程式A*
4空間ベクトルA**
5数列A*
6数III微積A*

<試験問題の概要>
制限時間は90分で、大問6問構成です。令和2年度の難易度評価は、大問1はA、大問2はB、大問3~大問6は全てAとしました。いずれもマーク式の問題で、全体的な難易度は易しいレベルです。定期テストをマーク式にしたんじゃないかというくらいの問題で、易しすぎて逆にビビった受験生も多かったんじゃないかと思います。

<制限時間に関して>
そんなレベルなのに制限時間は90分もあります。ケアレスミスがないか入念にチェックしておきましょう。

<頻出分野>
頻出分野はちょっぴり数1A2Bからの出題が多く、数3から出題される場合は数3微積がおおいようです。

<久留米大数学の対策>
久留米大学医学部の数学の対策としては、標準問題の類題が中心なので、網羅系問題集を用いたインプット学習は必須でしょう。例年ここまで易しくはありませんが、苦手分野がありその対策に時間をかけられない場合には、教科書レベルの問題演習だけで済ませてしまうのも、久留米大学に限ってはアリな方針かと思われます。アウトプット演習もほぼ不要といって良く、併願校にあわせた対策で十分です。

<マジで平均95です>
久留米大では正規合格者の平均点、受験者全体の平均点を公開しています。その資料においても、合格者平均は95ということで、満点を取った受験生が続出したと考えられます。

英語の分析 

<目標得点ライン>
満点100/H90/M75/L68/L-63/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間90分。大問6問
  • 時間は十分余った受験生が多いか。
  • 対策:大問6の要約のみ特殊だが対策難しいため、久留米大に特化した学習は不要。
問題番号分野難易度
1語彙B
2文の除去A
3並び替えA~B
4長文A
5長文B
6要約B

<試験問題の概要>
制限時間は90分の試験です。大問1は文法問題のように見せかけて語彙の意味を問う問題です。単語帳にあるような語彙ばかりですが、意外と盲点となっている受験生も多いかと思われるので気を付けてください。大問2は不自然な文を取り除く問題ですが非常に平易です。大問3は長文の一部の文を並び替える問題ですがこれもさほど難しくはありません。大問4は長文ですが、文章のレベルも易しく選択肢も非常に分かりやすく苦労する要素はありません。大問5は医学系テーマの長文ですが、恐らく物理選択でも理解できるレベルです。唯一得点率が低いと思われるのは大問6で、英文で要約する問題と日本文で要約する問題があります。私立の他の大学ではあまり見ない形式なので殆どの受験生が対策していないからか、英語の得点率だけは他の科目に比べて少し低めに出ています。

<時間配分に関して>
時間は90分もあり、殆どの受験生は時間が余ったと考えられます。

<久留米大医学部英語の対策>
久留米大医学部英語の対策は、大問6だけユニークな問題ではありますが、対策も難しく他の私立大学では殆ど出ていない形式なので、特別な対策は結局必要ないと考えています。

恐らく大問6が合格者でもボロボロなのか、思っていたほど得点は高くないようです。

化学の分析 

<目標得点ライン>
満点100/H100/M85/L80/L-75/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン )

  • 試験時間:120分間(理科2科目)
  • 全体的に基礎~標準レベル。普通に勉強していれば、一度は解いたことがある問題が大半。
  • 時間はちょうど良いか少し余る程度。
  • 対策:重要問題集A問題レベルまででOK。構造決定が頻出。追加演習できると◎。
問題番号分野難易度
1小問集合A
2理論B
3無機B
4有機B

<出題分野の傾向>
理科2科目併せて120分なので、化学には60分割けることになります。令和2年度では小問集合1問、理論1問、無機1問、有機1問のセットでした。無機は毎年コンスタントに出題されていますが、高分子は2~3年に1度くらいのペースで出題されています。

<試験問題の概要>
全体的に基礎~標準レベルの問題で、ふつうに化学の勉強をしていれば、一度は解いたことのある問題が大半かと思われます。

<時間配分に関して>
時間に関しては、60分ありますが、ちょうどよいくらいか少し余るくらいの受験生もいたでしょう。

<久留米大化学の対策>
久留米大医学部の化学の対策としては、重要問題集A問題レベルまでで基本的には構いません。難しくはありませんが構造決定が頻出なので、構造決定だけ追加の問題演習をしてもいいかもしれません。それでも新演習などはオーバーワークなので、同じくらいのレベル感の問題集を選びましょう。

物理の対策 

<目標得点ライン>
満点100/H95/M85/L75/L70/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン )

  • 試験時間:120分間(理科2科目)。大問3問。
  • 殆ど典型問題。高得点狙える。
  • 試験時間も丁度良い程度
  • 対策:重要問題集A問題、良問の風レベルでOK
問題番号分野難易度
1力学B
2波動B
3電磁気B

<出題分野の傾向>
理科2科目併せて120分なので、物理には60分割けることになります。大問3問構成で、令和2年度では、力学1問、電磁気1問、波動1問というセットでした。例年、力学と電磁気が固定で、最後の1問は波動か熱か、といったパターンのようです。原子の出題は殆どありません。

<試験問題の概要>
殆どが重要問題集などで見るような典型問題ばかりで構成されており、苦手でなければ高得点が狙えるはずです。

<時間配分に関して>
制限時間は60分程度で、ちょうどよいくらいの分量となっています。久留米大学医学部の物理の対策としては、重要問題集A問題や、良問の風レベルの演習で構いません。

<久留米大物理の対策>
生物に満点ストッパー的な知識問題がちらほらあったので、上位層では物理有利と考えています。ただ基本的には大差ありません。

生物の対策<75分・4問> 

<目標得点ライン>
満点100/H90/M80/L75/L-70/
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン L-:繰り上げ合格者最低点予想ライン ) 

  • 試験時間:120分間(2科目)。大問4問。
  • 平易な知識問題が大半。時々マニアックな問題が含まれる。
  • 対策:標準的な問題集でお釣りがくるレベル。頻出分野(体内環境、分子生物)だけでも追加演習できると◎。
問題番号分野難易度
1体内環境A
2細胞生物A
3体内環境B
4神経B

<出題分野の傾向>
久留米大生物は分野の偏りがかなりあります。体内環境と分子生物がとにかく頻出で、次点で神経、代謝と続きます。生態や進化、植物生理の出題もたまにあります。

<試験問題の概要>
非常に平易な知識問題が大半を占めますが、時々教科書の範囲外と思しきマニアックな知識を聞いてきます。

<久留米大生物の対策>
久留米大学医学部の生物の対策としては、基礎問題精講などの標準的な問題集ですらお釣りがくるくらいでしょう。余裕があれば頻出の体内環境と分子生物だけで良いので、生物用語の完全制覇など知識対策用の問題集も抑えておけばより安心でしょう。

<選択科目の有利不利>
90以上の得点は取りにくいからか、合格者平均はやや低めだったのですが、物理と違って、事故って点を落とすこともない問題セットです。 台本の内容を整理し、適切なサブタイトルをつけてください。

全体の得点戦略

  • どの科目も易しい問題ばかり。
  • 基礎の取りこぼしが無いようバランスの取れた勉強を続ける必要。
HMLL-満点
数学100958785100
英語90756863100
物理95857570100
化学100858075100
生物90807570100
合計385340310293400

久留米大学医学部の全体の得点戦略について考察してみようと思います。久留米大学医学部の令和2年度での合格最低点は310点と発表されています。この得点は正規合格者のものであることから、物理選択の正規合格者最低点であるLラインの合計を310点と設定しました。どの科目も非常に平易な問題が中心であり、求められる得点率も高くなっています。数学の易しさが目を引きますが、ここまで易しいのは令和2年度だけで、例年は8割前後くらいに落ち着いています。最新の令和3年度では難化したようで、合格者平均点は73.9点でした。いずれにせよどの科目も全体的に易しい問題ばかりなのは間違いありませんから、基礎の取りこぼしがないように、科目のバランスを意識した勉強を続けていく必要があります。河合塾の全統記述模試くらいの、易しめの模試を、自宅受験になろうがきちんと受験し、苦手科目や苦手単元が見つかったら重点的に対策しましょう。まあ、久留米大の問題のほうが、全統記述よりも易しいかもしれませんが、、

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