<傾向と対策>佐賀大学(医学部医学科)調査書配点高いが面接で差がつかず。隠れた逃げ切り大学。

総評

  • 調査書の配点がかなり大きいため推薦入試の併願先として良い
  • 英語は易しめだが、論述が多いため事実上国語の試験になっている
  • 理科は分野の偏りがあり、軽量の対策でもどうにかなる
調査書の配点がかなり大きいため推薦入試の併願先として良いということ、英語は易しめだが論述が多いため事実上国語の試験になっていること、理科は分野の偏りもあることから極端な軽量対策でもどうにかなってしまうということ、などが抑えておきたいポイントになってくるでしょう。

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入試の基本情報と面接

  • 二次比率39%
  • 理科は物理、化学のみ。生物選択不可
  • 面接は10分前後で概ね一般的な内容
  • 「佐賀に残るかどうか」気にする面接官も合格者は満点近い点数で通過の予想。
  • 調査書の採点基準は非公開。推薦入試の際の併願先としても魅力的
  • 公民は1科目受験可能「倫理」、「政治経済」、「現代社会」が使用可能
  国語 社会 数学 理科 英語 調査書 面接 合計
共通 140 70 140 140 140 630
二次 80 80 80 100 60 400

二次比率は39%で、共通テスト型といえます。

理科の選択は物理・化学オンリーで生物選択は受験できません。面接については、10分前後の面接で概ね一般的なことが聞かれるようですが、佐賀に残ってくれるかどうかを気にしている面接官の先生もいらっしゃるようなので、多少のケアが必要でしょう。

面接点に関しては、少なくとも合格者に関してはほぼ満点に近い点数で通過しているのではないかと考えています。調査書がガッツリ点数化され、もともと素行の良い受験生が集まってきているからかもしれません。

数学の分析

<目標得点ライン>
満点80/H64/M58/L54
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 大問4問、試験時間120分
  • 難易度は標準レベル誘導小問2~3問、標準問題中心
  • ボリュームはやや少なめ計算量より思考力を問う問題が多い
  • 数Ⅲ 微積が頻出。約半分が数III 微積の年も次点で確率、複素数平面が頻出
  • 策:ほとんどが典型問題のため、標準的な問題集でのインプットだけでも可『理系数学入試の核心(標準編)』等の演習を行えば、更なる得点の安定化が図れる

<試験問題の概要>
大問4問構成で、制限時間は120分の試験です。

全体的な難易度は標準レベルです。2~3の誘導小問からなり、典型問題・標準問題が中心のセットになっています。殆ど目新しい設定の問題はなく、市販の問題集によく収録されている問題ばかりです。制限時間120分に対して、ボリュームはやや少なめです。

数3微積の問題すら計算量は控えめで、他の分野の問題も作業量を要求するようなものはありません。計算量や作業量よりは思考力を問う問題が多く、とはいえパターンを知っていれば即答できる類のものですが、知らなければ少し時間を食うかもしれません。

<頻出分野>
分野の偏りについては、数3微積が頻出で、融合問題も含めれば試験のおよそ半分が数3微積になっているような年度もあります。次点で確率や複素数平面が頻出となっています。

<佐賀大数学の対策・インプット編>
殆どが典型問題であるため、青チャート、フォーカスゴールド、一対一対応の演習などの標準的な問題集でのインプット学習を進めるだけでもそれなりに点数が期待できます。

<佐賀大数学の対策・アウトプット編>
理系数学入試の核心(標準編)などの演習本でアウトプット演習を行えば更なる得点の安定が図れるでしょう。重点的に出題されている数3微積の対策のために、数3のみ標準問題精講などの演習書に取り組んでも構いません。

英語の分析 

<目標得点ライン>
満点80/H65/M60/L57
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間100分、大問4問
  • 《大問別分析》
    大問1:長文(内容説明、要約等)
    大問2:会話文(空所補充等)内容・語彙易しめ、分量もかなり少なめ
    大問3:長文(日本語要約)内容・語彙易しいが300字の記述力必要
    大問4:自由英作文(50~150words)
  • 問題の形式は安定していないが、英語力より国語力が求められている印象。日本語要約は広島大の問題も活用可能

<試験問題の概要>
100分の試験で、大問は4問です。

大問1はそう長くない長文問題の内容説明または要約、大問2は会話文を題材として不適切な表現を修正したり、空所を補充するような問題になっています。

かつては和訳問題が中心に出題されていました。長文の内容・語彙レベル共にやや易しめです。分量もかなり少な目の問題です。

大問3は日本語要約問題になっています。これもまた長文の内容・語彙レベル共にやや易しめですが、300字にまとめるという形式であるため若干の記述力が要求されます。

大問4は自由英作文になっています。ワード数が安定しておらず、50ワード程度の短いものから過去には150ワードのかなり長いものまで出題されています。

<佐賀大英語の対策>
現状は短めなようなので、短めの自由英作文のトレーニングをしていれば恐らく大丈夫なんじゃないかと思います。問題の形式はあまり安定していないものの、共通して問われている能力は英語力というより国語力です。英文のレベルそのものは大したことがないのでゆっくり答案を作ることが出来ますが、あまりにも論述に慣れていないと時間を食ってしまうかもしれません。

安定して出題されている300字日本語要約については、類題が毎年広島大から出題されているので、佐賀大の過去問がなくなったらトレーニングしてみてください。

化学の分析 

<目標得点ライン>
満点80/H70/M60/L55
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 大問2問構成(理論1問、有機1問)
  • 難易度は標準、分野の偏りもある
  • 設問少なく、標準レベルのため時間は充分

<出題分野の傾向>
理科2科目で90分なので、化学には45分、物理にも45分割けることになります。

化学は大問2問構成で、理論が1問、有機が1問の構成です。無機についてはほぼ出題が見られませんが、高分子については有機の設問の一部として出題されることがあるようです。

<時間配分に関して>
時間は45分しかありませんが、設問数が少なく難易度も標準レベルなので時間が足りなくなることもないでしょう。

<佐賀大化学の対策>
難易度は標準レベルで、難しい問題は殆どありません。

難しい問題もなく、分野の偏りもあるので、重要問題集をやるにしてもA問題のみ、理論と有機のみ、といった軽量対策でも十分合格点に到達するように思います。

物理の対策 

<目標得点ライン>
満点80/H70/M60/L55
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 大問2問構成(力学1問、電磁気1問が多い)
  • 難易度は標準
  • 攻めるなら力学・電磁気に特化、守るなら他分野も
  • 設問少なく、標準レベルのため時間は充分

<出題分野の傾向>
大問2問構成で、1問は力学、1問は電磁気から出題されることが多いようです。電磁気の代わりに熱か原子が出題されていることがあります。波動の出題は今のところないようですが、今後出題があってもおかしくはありません。

<時間配分に関して>
時間は45分しかありませんが、設問数が少なく難易度も標準レベルなので時間が足りなくなることもないでしょう。

<佐賀大物理の対策>
難易度は標準レベルで、難しい問題はありません。逆転狙いで攻めていく方針であれば、力学と電磁気に絞って標準レベルの問題を抑える、ディフェンシブに得点を確保する方針であれば力学や電磁気以外の分野も基本的な問題くらいはトレーニングしておくと良いかもしれません。

佐賀の地域医療の概況

  • 人口当たり医師数は全国平均よりやや多め
  • 地域偏在問題も目立たず佐賀市に医師がある程度集中はしているものの、南部の嬉野にも医療拠点福岡県など医療が充実した県に隣接しているため、比較的安定した地域医療体制が構築
  • 診療科偏在は相対的に眼科、産婦人科が不足傾向。
    県全体として精神科の病棟が多いことから精神科の医師数が比較的多い

佐賀県の人口当たりの医師数は全国平均と比べるとやや多めになっています。

地域偏在の問題もそう目立ってはおらず、佐賀大附属病院のある佐賀に医師がある程度集中しているものの、南部の嬉野(うれしの)にも医療拠点があり、更には福岡県など医療の充実した県に隣接している事情もあり、比較的安定した地域医療体制が構築されていると言えます。

診療科偏在の問題もあまりはっきりはしていませんが、相対的に眼科や産婦人科などが不足傾向、また県全体として精神科の病棟が多いことを反映してか、精神科の医師の数も比較的多いようです。

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