<傾向と対策>宮崎大学(医学部医学科)令和4年度より理科導入。面接一発アウト高め。英数は標準的な難易度。

総評

  • 数学はIAIIB中心、英語は傾向が変わりがちだが論述中心の出題
  • 面接一発アウトのリスク高め
  • 令和4年度入試より理科導入。後期試験の難易度から予想するに問題難易度は平易か。
令和4年度入試より理科が導入されるので注意です。

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入試の基本情報と面接

  • 二次比率40%(令和4年度より理科導入されるが二次比率に変更なし)
  • 面接点は「0点」。15分程度の面接で一般的な質問のほか、「宮崎県に残る予定があるか」等の質問をされることも
  • 昔から面接一発アウトの情報も散見面接苦手なら同じ「二次2科目受験型」の島根大なども検討した方が良いか
  • 公民は1科目受験可能「倫理」、「政治経済」、「現代社会」もOK
  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 200 100 200 200 200 900
二次 200 200 200 600

昔から面接一発アウトの情報はちらほらある大学です。

また令和3年度については二次試験は英数2科目ですが、令和4年度からは二次の理科の導入が予告されています。理科は導入されるものの、二次比率そのものは変わらず、40%とままとなりました。
http://www.miyazaki-u.ac.jp/exam/05-03.R4kyoka_i.pdf

数学の分析

<目標得点ライン>
満点300/H270/M215/L200
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 大問5問、試験時間120分
  • 難易度はやや易~標準5問中4問が医学部専用問題
  • ボリュームはやや少なめ数IAIIB中心で数II 微積も計算量多くない
  • 出題分野は数II 微積、確率、図形と方程式、ベクトルが頻出
  • 対策:典型問題ベースの出題が多いため、『青チャート』などの網羅系問題集必須。
  • 『理系数学入試の核心(標準編)』などの地方国公立大レベルの演習書でアウトプット。アドバンテージ取るなら下位旧帝大レベルまで

<試験問題の概要>
大問5問構成で、制限時間は120分の試験です。

全体的な難易度はやや易しい~標準レベルです。他学部との共通問題は1問だけで、殆どが医学部専用問題となっています。

誘導なしの大問もありますが、概ね3~4問の誘導小問がついていることが多いようです。典型問題が大半を占めますが、ぱっと見斬新な設定の問題も散見されます。

ただ分からないなりに誘導に乗ったり、手を動かしたりしている中で設定を理解できるようなつくりの問題となっているため、そこまで難問というわけでもなさそうです。

<頻出分野>
数3の出題が少なく数1A2B中心の出題であり、数3微積の問題もそこまで計算量が多くないため、数学が得意な受験生であれば時間に余裕も出るでしょう。

出題分野については数3微積、確率、図形と方程式、ベクトルなどが頻出となっています。

5問のうち4問は数1A2Bからの出題で、数3からの出題は1問となっており、数3は微積だけでも良いのではないかと勘繰ってしまいますが、年度をさかのぼると複素数平面の出題もあったりするので、確実に合格を目指すのであれば抑えておく必要があります。

<宮崎大数学の対策・インプット編> 
典型問題をベースにした出題が多いため、青チャート、一対一対応の演習、フォーカスゴールドなどの網羅系問題集でのインプット学習は必須になるでしょう。

<宮崎大数学の対策・アウトプット編>
アウトプット演習に関しては、殆どが易しめの問題であるので、理系数学入試の核心(標準編)などの地方国公立大レベルの易しめの演習書で構いません。

数学でアドバンテージを取りたい受験生については、頻出の数1A2Bの分野に絞って標準問題精講などのやや難度の高い下位旧帝大レベルの問題集に取り組んでも構いません。

英語の分析 

<目標得点ライン>
満点300/H250/M210/L195
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間90分、大問3問
  • H31は例年の傾向から外れる長文を読んでその状況をイラストに描かせる和訳中心の長文問題、通常の長文問題
  • 例年は和訳中心の長文問題、通常の長文問題、メールの英訳を書かせる英作文問題
  • 制限時間は概ね適正だが、記述は長めの傾向があるため、テンポよく書き切る必要あり
  • 対策:傾向がはっきりしないが、記述問題中心の長文演習、Eメールなどを題材とした英作文などについては対策しておくとよいか

<試験問題の概要>
90分の試験で、大問は3問です。今回分析した平成31年度は例年の傾向から大きく外れた試験となっており、長文を読んでその状況をイラストに描かせる問題、和訳中心の長文問題、通常の長文問題がそれぞれ1題で、英作文は出題されずという特殊なセットでした。

例年については、和訳中心の長文問題、通常の長文問題、メールの英訳を書かせるタイプの英作文の問題、というセットで出題されることが多いようです。

<時間配分に関して>
制限時間は概ね適正ですが、記述が長めな傾向があるのでテンポよく書ききる必要があります。

傾向があまりはっきりしていませんが、記述問題中心の長文演習、Eメールなどを題材とした英作文などについては対策をしておいてもいいかもしれません。

宮崎県の地域医療の概況

  • 人口当たりの医師数は概ね全国平均レベル
  • 偏在が非常に激しく宮崎市に県全体から患者が流入して来る傾向
  • 精神科病棟や療養病棟、回復期病棟が多い傾向精神科やリハビリテーション科の医師は県全体としてやや多い傾向
  • その他の診療科は宮崎市では過剰、その他の地域では不足
  • 診療科偏在以上に地域偏在がはっきり

宮崎県における人口当たりの医師数は概ね全国平均レベルです。

しかし地域偏在は非常に激しく、医学部のある宮崎市に、県全体から患者が流入してくる傾向にあるようです。

おだやかな環境からか、精神科病棟や療養病棟、回復期病棟が多い傾向にあるため、精神科やリハビリテーション科の医師は県全体としてやや多い傾向にありますが、その他の診療科では宮崎市では過剰、その他の地域では不足、といったように、診療科偏在以上に地域偏在がはっきりしている、という状況にあります。

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