<傾向と対策>旭川医科大学(医学部医学科)学力重視型への配点変更。英数二科目型の中では英語で点差がつきやすい珍しい国公立。

総評

  • 面接点の大幅圧縮により、学力重視の試験に大きく変化した
  • 二次試験2科目型の入試の中では珍しく英語で差がつきやすい試験
旭川医科大学の入試は、面接点の大幅圧縮により学力重視の試験に大きく変化したということ、二次2科目型の入試の中では珍しく英語で差が付きやすい試験であるということ、が特筆すべきポイントになるでしょう。

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入試の基本情報と面接

  • 二次比率39%
  • 面接はこれまでグループディスカッションと個人面接だったが、R3からは個人面接のみに変更され、配点も1/3に圧縮
  • 二次試験の英数の配点は1.5倍に増加
    全体的に学力重視の試験に変更
  • 公民は1科目受験不可「倫理・政治経済」のみ使用可能
  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 100 50 100 200 100 550
二次 150 150 50 350

二次比率は39%で、共通テスト型といえます。面接はこれまでグループディスカッションと個人面接でしたが、令和3年度からは個人面接オンリーに変更され、配点も3分の1に圧縮されました。また二次の英数の配点は1.5倍に増加し、全体的に学力重視の試験に変更されています。二次2科目型の大学で、英語で差が付きやすい大学は旭川医大以外には少なく、面接点の圧縮により不確定要素が少なくなったことで、魅力的に感じる受験生は多くなったんじゃないでしょうか。また公民は1科目受験不可で、「倫理・政経」まとまった科目オンリーです。

数学の分析

<目標得点ライン
満点150/H120/M90/L80
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 大問4問、試験時間120分
  • 難易度は標準~やや難
  • 論証力、計算力を要する問題多め
  • 計算力、作業量多く、ボリュームやや多め
  • 出題分野にやや偏り:数列の極限が頻出、次点で数Ⅲ微積、確率、複素数など。ほかの分野はまんべんなく出題
  • 対策:標準レベル問題の解法インプット必須、アウトプットは難易度の幅が広いため、地方国公立~上位旧帝大レベルまで、計算力、論証力の養成を意識すること
  • 難問は後回しにし、計算煩雑な優しい問題を完答

<試験問題の概要>
大問4問構成で、制限時間は120分の試験です。全体的な難易度は標準~やや難レベルです。論証力・計算力を要する問題が多めになっている。おおむね、3~4問の誘導小問からなります。

<制限時間に関して>
典型問題であっても計算量や作業量が多く、120分の制限時間に対してボリュームはやや多めです。計算だけで済めばよいですが、そこから更に高度な論証を要求する問題もあります。

<頻出分野>
出題分野にはやや偏りがあり、数列の極限が頻出で、次点で数3微積や確率、複素数なども頻出で、他の分野は満遍なく出題されています。

<旭川医科大数学の対策・インプット編>
標準問題の出題が多いため標準レベルの問題の解法インプットは必須です。

<旭川医科大数学の対策・アウトプット編>
問題の難易度の幅が広いため、地方国公立大レベルから上位旧帝大レベルまで様々なレベル帯のものが有効ではありますが、いずれのレベル帯のものをやるにしても、計算力や論証力の養成が重要ですので、演習の際には煩雑な計算であっても最後まであきらめず計算を遂行する習慣や、筋道だった記述解答を書く習慣を身に着けてください。また試験本番では難問は後回しにし、計算だけが煩雑だが易しめの問題をきちんと完答することが重要と言えます。

英語の分析 

<目標得点ライン>
満点150/H105/M90/L75
(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)

  • 試験時間90分、大問3問
  • 長文2問、自由英作文1問
  • 長文は語彙:標準、内容:標準
  • 《大問別分析》
    大問1:長文(日本語での内容説明メイン)要約的な要素を含む。正確な理解必要
    大問2:長文(英文解答、正誤判定)⇒文法ミス注意。正誤判定は得点源に
    大問3:自由英作文(150word程度か)⇒それなりにボリュームはあるが、書きにくいテーマではない

<試験問題の概要>
大問は3問です。長文が2問、自由英作文が1問の構成です。
長文については、語彙は標準レベル、内容も標準レベルです。大問1の設問は日本語の内容説明メインで、いずれの設問もやや要約的な要素を含み、きちんと英文を理解してそれぞれの設問に回答する必要があります。大問2は英文で解答する問題と正誤判定問題からなりますが、英文解答の問題は殆どが元の英文の抜き出しの改変で対応出来るレベルの難易度ですが、細かい文法ミスで減点を食らわないように気をつけましょう。正誤判定問題はそれほど難しくないので、得点源にしていきましょう。自由英作文はワード数指定こそありませんが、おおむね150ワード程度書けば解答用紙が埋まるとのことで、ボリュームはそれなりにあるイメージを持っておいてください。書きにくいテーマと言うわけではありません。

北海道の地域医療の概況

  • 医師の地域偏在が激しい、特に東部(釧路、根室)は深刻な状況
  • これを背景に旭川医大で「遠隔医療システム」の研究開発が盛ん
  • 特に眼科での遠隔医療が進められている。遠隔診断のみならず、遠隔での手術補助も

北海道はとても広大な土地を持つ一方で、医師の地域偏在は非常に激しく、特に東の釧路や根室における医師不足の状況が非常に深刻です。このような北海道の地域医療における特殊な事情を背景に、旭川医大では遠隔医療システムの研究開発が盛んにおこなわれています。眼科、放射線科、病理診断科、神経内科、などで積極的な遠隔診断が試みられています。特に眼科での遠隔医療が進められており、遠隔診断のみならず、遠隔での手術の補助なども行われています。例えば、手術画像をインターネット経由で指導医に転送することで、経験の浅い若手医師が遠隔で指導医の指導を受けながら手術を行う、といったようなことが実際にされているようです。

検討すべき教育サービス・参考書・ウェブサイトなど

コメント

  1. ミズキ より:

    こんばんは

    国試の勉強でお忙しいと思いますが
    アドバイスいただけたらと思います。
    旭川医科大学のリサーチが駿台、バンザイシステムともにA判定。札幌医科大学が駿台B判定、バンザイシステムA判定でした。得意な教科はないのですが、しいてあげれば物理化学かなと、、、な感じです。

    元々、東北大学志望でしたが
    共通テストの国語と地理で大事故を起こしたため、上記2校が出願候補にあがっています。
    (共通テスト、理科が1問ミスのみだったため、理科の比率が高い東北AO3期は出願しました)
    2次試験に理科のある札幌か?A判定の旭川か?迷っています。
    あと、当方東京在住(都心ではなく都下でかなり山とかあり、東京はじっこです)なので
    旭川にしろ、札幌も東京在住ということで差別があるかな?と心配もあります。

    塾へは行かず、動画など活用して宅浪のため、相談できる方がいません。
    アドバイスをくださるとありがたいです。

    • asshiy より:

      札幌(一般枠)でいいんじゃないかなと思います。北海道が好きなら先進医療枠(地域枠)でも構いません。どちらに出願しても大差ないですが、理科もセットでより合格を盤石に出来るため、札幌の方が(立地や入学後の進級事情等も含め)満足のいく出願になるかと思います。面接については、北海道出身のほうが喜ばれるでしょうが、道外からの出願だからといって大きく点を減らされることはないようです。どちらかというと純粋なコミュニケーション力の評価がメインです。

      (模試成績が無いので正確には判断できませんが)恐らく二次力も含めて基礎学力はしっかりされていると思います。札幌は単科医大ですがそこまで大きな癖は無く、東北大で勝負出来てた人であれば、大きな波乱なく合格できると思います。とはいえ二次試験で何が起こるか分かりませんので、最後まで緊張感をもって受験勉強に取り組んでください。

      • ミズキ より:

        返信、ありがとうございます。
        駿台全国模試1回目が英数理偏差値が67.4
        2回目が68.2でした。
        数学は2回とも偏差値61台ですが、物理、化学は70台です。

        共通テスト模試は今年5回受けて、平均して9割取れていましたが、本番では81%でした。国語がかなり足を引っ張り、リサーチでは今まで考えたこともなかった大学がいい判定となりました。

        北海道は部活の遠征で5回行っており、札幌に関しては土地勘があると言ってはいます。

        なかなか旭川医科大の出願状況が発表されないので悩んでいましたが、おかげですっきり札幌に出願できそうです。
        ちなみに昨年、現役時は信州に出願し、しっかり落ちました。
        お忙しい中、返信ありがとうございました。

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