魚類の塩類濃度調節

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硬骨魚・軟骨魚類の体液濃度調節

 外液浸透圧と細胞内浸透圧が等張でなければ、細胞はしぼんでしまったり、膨張してしまうことを学んだ。硬骨魚は浸透圧を柔軟に変化させて、外部の浸透圧に適応していることが知られている。

 淡水にすむ硬骨魚は、周囲が①低張液であるため、常に細胞内に水が入ってくる。そこで、細胞内液より①低張な尿を排出し続けることに加えて、えらの②塩類細胞において、塩類の③取り込みを行い、細胞内液の浸透圧を上昇させ続けている。

 逆に、海水に住む硬骨魚は、周囲が④高張液であるため、常に細胞外への水の流出が起きてしまう。そこで、細胞内液と⑤等張な尿を排出し続けることに加えて、えらの②塩類細胞において、塩類の⑥排出を行い、細胞内液の浸透圧を低下させ続けている。

 無脊椎動物は様々である。浸透圧調節能力を持たないため、細胞内液と等張な環境でしか生息していない生物もいれば、浸透圧調節能力を持ち、様々な環境をいったりきたりしている生物もいる。また、軟骨魚は、⑦尿素の合成量を調節することで、浸透圧の調節を行っていることが知られている。

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