跳躍伝導ー頻出問題解説シリーズ(神経)

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跳躍伝導とシュワン細胞

 ある部分で活動電位が発生すると、それが引き金になり①活動電流が生じ、隣接する領域の②電位依存性ナトリウムチャネルが開き、その領域でも活動電位が生じる。このようにして、ある1か所で起きた活動電位は、隣接する領域に(両方の方向に)伝わっていく。

※電位依存性ナトリウムチャネルは、開いて、閉じてしばらくの間は、刺激が来ても再び開くことがないことが知られている。この性質を③不応期と呼び、電位依存性ナトリウムチャネルのこの不応期の性質により、活動電流の衝突による活動電位の消失が起こる。

 有髄神経繊維においては、無髄神経繊維より伝導速度が極めて大きい。これは、有髄神経繊維においては④跳躍伝導と呼ばれる現象が起きているからである。有髄神経繊維の軸索では、シュワン細胞が⑤絶縁体(脂質)であるため、⑥ランビエ絞輪の位置でしか活動電位が生じない。しかしこの性質が、隣のランビエ絞輪への速やかな活動電流の到達を実現し、飛び飛びに興奮が伝わる跳躍伝導と呼ばれる現象を実現している。

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