タネナシスイカ・タネナシブドウー頻出問題解説シリーズ(植物生理)

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タネなしスイカの作り方

 体細胞が①三倍体(3n)となった植物は、②減数分裂(特に二価染色体の③対合)がうまくいかず、④不稔性となる。(⑤種子が出来ない。)このような三倍体のスイカを育て、花粉を受粉させる(二倍体のもので良い)とタネは出来ないが⑥子房だけが発達し、タネなしスイカが出来る。

 三倍体植物を作るためにはどうすればいいのだろうか。そのためには、⑦四倍体植物と二倍体植物を交配させればよい。四倍体植物と二倍体植物を交配させると、それぞれの配偶子は⑧2nと⑨nであるから、これらが受精すれば体細胞レベルで3nとなった三倍体植物が作出できる。

 それでは四倍体植物を作るためにはどうすればいいのだろうか。そのためには、スイカがまだ芽を出して間もないころに、⑩コルヒチン処理を行えばよい。コルヒチンは⑪微小管タンパク質である⑫チューブリンに結合し、微小管の形成を妨げる薬剤である。染色体の分配がうまくいかないため、四倍体の植物を作ることが出来る。

タネなしブドウの作り方

 タネなしブドウの作り方はスイカの時より容易である。ブドウの花の開花前と開花後のそれぞれのタイミングで、①ジベレリンで処理すればよい。開花前では、ジベレリンはブドウの②受粉を阻害し、開花後では、③子房の成長を促進する。受粉を阻害しているため種は出来ず、子房は正常に成長するためタネなしブドウが出来る。

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