秋田大学(医学部医学科) 二次試験の問題の分析

入試の基本情報と面接

 二次比率は42%で、共通テスト型といえます。配点はオーソドックスな配点で、共通テストで国語100、社会で50、数学で100、理科2科目で200、英語で100、二次試験で数学100、英語100、面接200となっています。面接については、約10~15分の面接で概ね一般的なことが聞かれるようです。かつては、筆記で高得点だった学生が面接で0点をつけられてしまった事例があり、新聞などでも取り上げられる事態になったことがありました。現在では、A段階、B段階、C段階の段階評価としているようですが、A評価以外はかなり合格が厳しくなります。入試データから察するに、男女差別や出身地差別などは恐らくありませんが、年齢に関してはグレーです。理科なしの高齢受験生に寛容な大学としては島根大学などの選択肢もありますので、再受験生も敢えて秋田大で博打を打つ理由もないでしょう。多浪生はそもそも理科でアドバンテージを取れる大学へ出願すべきかと思います。公民は1科目受験不可で、すなわち、「倫理・政経」2科目まとまった科目オンリーです。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 100 50 100 200 100 550
二次 100 100 200 400

数学の分析<90分・4問> 

満点100/H80/M65/L55

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 全体的な難易度は標準~やや難レベルです。大問4問のうち、1問は他学部と共通で、残る3問は医学部専用問題です。標準問題にひねりを加えた問題が多く、大問の後半部分は作業量や場合分けの数が多く、骨のある問題になっています。思考力が必要な問題も散見され、令和2年度ではこれまでの試験よりは大幅な難化となりました。制限時間が90分であるため、ボリュームは多めとなります。難問を上手に見極めて飛ばしながら回答していくことでどうにかなる、といったところでしょう。とはいえ、いかにも典型、という問題はあまりなく、方針を立てるまでに時間がかかるとそれでも間に合わなくなることもあり、なかなか厳しい試験といえます。出題分野には若干の偏りがあり、確率と数3微積が頻出、次点で整数がよく出題されています。とはいえ、変則的に複素数平面が2題出題されたような年度もあるので、あまり分野を偏らせた勉強もリスクがあるといえるでしょう。秋田大数学の対策としては、標準問題・典型問題の解法のインプットが最優先です。青チャート、フォーカスゴールド、一対一対応の演習など自分の状況にあった問題集を選択してまずは数3まで走り切りましょう。受験者層のレベルを考えれば、難しい問題ではそこまで差はついていないはずです。まずは標準問題を固めましょう。アウトプット演習は地方国公立大レベル、余裕があれば下位旧帝大まで固めても構いません。問題集で言うなら、「理系数学入試の核心(標準編)」は地方国公立大レベル、「やさしい理系数学」などは下位旧帝大レベルまでカバーしています。また、整数問題だけは特化した対策をしてもいいかもしれません。令和2年度は大幅難化となりました。例年はもう少し高めになっていると考えられます。

英語の分析<60分・3問> 

満点100/H90/M85/L80

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 長文が2問、自由英作文が1問の構成です。長文については、語彙も内容もやや易しめです。設問はほとんどが選択肢問題で、これもまた大変易しい問題ですのでとりこぼしがないようにしましょう。大問3は自由英作文で、80-100ワード級のものを要求されています。これがいかに早く処理できるかで、得点が変わってくるでしょう。20分程度で自由英作文の処理が出来ると、理想といえます。60分しか時間がありませんが、自由英作文が高速で処理できれば、簡単な英文に簡単な設問ですので、それほど時間が足りないわけではありません。

地域医療の概況

 秋田県における人口当たりの医師数は全国平均を少し下回る程度です。しかしながら地域偏在は非常に激しく、秋田市とその周辺に医師が一極集中しています。大館(おおだて)・鹿角(かづの)、北秋田、大仙・仙北(せんぼく)、湯沢(ゆざわ)・雄勝(おがち)などの地域では極めて医師不足であり、医療崩壊に陥る危険性があります。また、農業の観点からは重要な都道府県であることから、JA秋田厚生連の運営する病院の存在感が強いようです。診療科偏在の問題もあり、心臓血管外科、皮膚科、放射線科、救急科などが不足傾向にあります。

総評

 秋田大学の入試は、面接で最高評価が取れるかどうかに大きなリスクがありますが、そこを乗り越えてしまえば、軽い二次対策だけで、共通テストのリードを守り切れる大学と言ってよいでしょう。

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