神戸大学(医学部医学科) とにかく弱点をなくす勉強を!「努力の天才」のための医学部。

入試の基本情報と面接

 二次比率は56%です。配点はオーソドックスな配点となっています。面接点は0点で、短時間の面接で概ね一般的なことが聞かれるようです。面接落ち事例も聞いたことはありません。公民は1科目受験不可で、「倫理・政経」2科目まとまった科目オンリーです。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 80 40 80 80 80 360
二次 150 150 150 450

数学の分析<120分・5問> 

満点150/H140/M120/L105

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 全体的な難易度は標準レベルです。難易度の高い問題は少数含まれることもあるものの数は少なく、また出題の方向性も偏りがなく、思考力・計算力・論証力をバランスよく試す試験となっています。120分の試験ですが、大問5問を解答しなければいけないので、ボリュームは標準からやや多めに感じる人が多いでしょう。方針が立つとさくさく解ける問題も多いですが、数3微積を中心に計算が重い問題もあります。確率がほぼ毎年出題されており、次点で数列と極限、数3微積、三角比と図形などが出題されています。その他の分野はまんべんなく出題されているようです。神戸大数学の対策としては、標準問題が中心ですから、標準レベルの問題集を1周するのが最優先で、アウトプット演習は下位旧帝大レベルの問題で行い、安定した得点力を身につけましょう。もちろん、神戸大数学は殆ど傾向や難易度の変化がありませんから、神戸大の過去問でアウトプット演習を続けるのも良い対策と言えます。問題の設定が一見斬新に見えても、解法や誘導の流れは素直なものが多いため、難問に特化した対策は不要です。

英語の分析<80分・3問> 

満点150/H140/M115/L100

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問は3問ですが、事実上4問で、3問が長文で1問が英作文です。長文の語彙レベルは平易で、内容は標準レベルです。設問は内容説明問題、和訳、穴埋め、内容一致の選択肢問題などバランスよく出題されており、英語が得意な人はある程度アドバンテージを取れるといってよいでしょう。長文の量は多く、制限時間も短めですが、内容はそれほど難しくなく、記述問題ばかりというわけでもないので、英語がある程度以上できる受験生であれば、何とか時間内に仕上げることが出来るでしょう。最後の設問は70ワード級の自由英作文で、長文の内容を踏まえて回答する形式になっています。まずは長文を読み切らないと何も書けないので、英語が苦手すぎて長文読解に時間のかかる受験生だと、英作文をまるまる落とすことになってしまいます。テーマもそれほど書きやすいものではないですが、要求されるワード数があまり多くないのが救いでしょうか。神戸大の英語も長年傾向が変わっていませんので、まずは過去問を解いてみて、長文読解が何分で出来そうか試してみてから、最後に重点的に自由英作文対策を行うのがよいでしょう。

化学の分析<60分・4問> 

満点75/H65/M60/L50

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問4問構成で、理論が2問、有機が1問、高分子が1問で出題されることが多いようです。高分子で大問まるまる1問出題されるので、丁寧に勉強してください。無機は理論の問題の小問として出題されていることもありますが、全くゼロになっている年もあります。計算問題が多めで制限時間が60分しかないので、理論化学の実力がかなりしっかりしていないと最後まで解ききれません。理論の大問の後ろのほうの小問は比較的重めになっているので、まずは一旦飛ばしてしまって、理科を最後まで解ききってから、残り時間を考慮して解くかどうかを決めるほうが得点が安定するように思います。時間配分の最適化については、過去問演習の際にしっかり検討したほうが良いでしょう。神戸大化学の対策としては、理論を中心に標準問題をしっかり身に着けること、高分子の分野も忘れずに演習することが重要になってきます。難問問題集もまったくの無駄というわけではありませんが、標準問題を短時間で解ききり、難問を解く時間が捻出できないと難しい問題に手を出せないので、あまりコストパフォーマンスはよくありません。

物理の対策<60分・3問> 

満点75/H70/M60/L55

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で120分なので、物理には60分の時間は割けます。大問3問構成で、1問は力学、1問は電磁気、最後の1問は波・熱・原子のいずれかの分野が出題されています。難易度は概ね標準レベルです。記述の説明問題や、グラフを書く問題があり、こういう問題で若干の差がついていそうです。ボリュームもほどほどで、人によっては少し余るくらいかもしれません。神戸大物理の対策としては、標準レベルの問題を原子を含む全分野に関して解けるように演習が必要でしょう。その後、グラフ問題や説明問題を意識した演習を行えば、更なる高得点が期待できます。(※追記 令和3年度入試では超難化したという報告が上がっています。リメイク版動画も作成予定です。)

生物の対策<60分・4問> 

満点75/H65/M55/L45

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)  

 理科2科目で120分なので、生物には60分程度の時間は割けます。大問4問構成で、出題範囲には偏りがあります。分子生物・遺伝・進化と系統が頻出になっています。他の分野はほぼまんべんなく出題されているようです。各大問に考察問題が配置されており、知識問題比率は少なめです。考察問題の難易度もそう易しくはなく、標準からやや難クラスです。それなのに時間は60分しかなく、化学も時間が厳しい試験ですので、生物選択者が理科でアドバンテージを取りにいくにはかなりの実力が必要です。救いなのは分野の偏りがあるので、分野を絞った対策が可能なことくらいでしょう。神戸大生物の対策としては、露骨な典型問題の数は少ないため、標準問題の演習は「基礎問題精講」など軽めの問題集で済ませ、早い段階で考察問題に慣れていくことが必要になってくるでしょう。同じシリーズで「標準問題精講」という問題集もあり、こちらは考察問題がメインになってくるので、お勧めしておきます。遺伝がかなり頻出なので、「大森徹の生物 遺伝問題の解法」についても、この問題集の最後の、難しめの問題まできちんと取り組みましょう。

地域医療の概況

 兵庫県では県全体としては人口レベルの医師数は平均レベルですが、神戸や、大阪に近い西宮、芦屋、尼崎などの都市部や高級住宅街では医師過剰で、一方で、丹波、但馬(たじま)、西播磨、淡路島などの地域では医師不足傾向があり、地域偏在はけっこうはっきりしています。診療科偏在ほとんどなく、強いて言うならば、ちょっと精神科医が不足しているくらいです。医師が足りている神戸などではどの科も足りており、足りていない地域ではどの科も足りておらず、地域偏在の方が深刻な問題といえるでしょう。

総評

 神戸大学の入試は、生物選択がやや不利な以外は、全体的に標準問題であり、受験者層のレベルも高いため、かなりの高得点勝負になります。苦手な科目を残していくと点数がどんどん消えていく一方で、得意過ぎてもあまりアドバンテージを取れないため、科目間のバランスを強く意識して受験勉強に臨みましょう

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