琉球大学(医学部医学科)面接パフォーマンス次第で大荒れ。学科試験は日本で最も易しいレベル。

入試の基本情報と面接

 二次比率は47%で、やや共通テスト型といえます。配点はオーソドックスな配点で、共通テストで国語200、社会で100、数学で200、理科2科目で200、英語で200、二次試験で数学200、理科200、英語200、面接200となっています。面接については、約7分の面接で概ね一般的なことが聞かれるようです。短い面接なのにもかかわらず、面接点には大いに差がつくと言われています。上は満点近い受験生もいる一方で、下は60点~80点程度まで様々です。地元有利なんじゃないか、現役が有利なんじゃないかとあれやこれや噂はされています。どちらにせよ博打要素が強いため、遠方からの受験生や浪人回数が多かったり、再受験生だったりする方は、違う大学を検討したほうがいいかもしれません。今回の分析では、面接点は多くの現役生及び一浪生はおおむね取れているであろう160点と設定し得点シミュレーションを行っています。160点を大きく下回るとより各科目の分析で提示したラインより多くの点数を稼ぐ必要があります。また、公民は1科目受験可能ですが、1科目受験の場合は現代社会のみ可となっています。倫理オンリー、政治経済オンリーの受験はできません。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 200 100 200 200 200 900
二次 200 200 200 200 800

数学の分析<120分・4問> 

満点200/H185/M165/L150

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 全体的な難易度は易しい~標準レベルです。各大問が2~3の誘導小問から構成されており、過剰といっていいほど丁寧に誘導がつけられています。高校の定期テストや、教科書傍用問題集と同じようなレベルで、たいへん平易な問題です。それでいて大問は4問しかないので、制限時間120分に対してボリュームはかなり少なめと言ってよいでしょう。数学をきちんと勉強している受験生は半分くらいの時間で終了してしまってもおかしくなく、見直しの時間を十分とることが出来るかと思います。出題分野については、確率、特に確率漸化式が頻出で、他には数3微積、数列などが頻出となっています。数列の問題は、複素数や対数関数などの分野と融合問題として出題されており、他の問題と比べれば相対的には難しいレベルにはなりますが、とはいえよほど勉強不足の受験生以外は難しく感じないでしょう。琉球大数学の対策としては、青チャートやフォーカスゴールドなどの網羅系の問題集で基礎問題、標準問題の解法のインプットを行うだけでも十分合格ラインに到達します。より万全の対策を期すには、「理系数学入試の核心(標準編)」などの易しめの演習書でトレーニングを積めば、合格者の中でもかなりアドバンテージが取れるレベルになるかと思います。

英語の分析<100分・4問> 

満点200/H170/M155/L145

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 長文が3問、自由英作文が1問の構成です。長文については、語彙は標準レベル、内容はやや易しいから標準レベルです。大問1と大問2は通常の長文です。設問形式については、同義語を答える問題、内容一致問題などが主な形式であり、殆どが選択式の問題です。設問の難易度はいずれも易しいので、ケアレスミスで落とさないよう気を付けてください。問題3は会話文の穴埋めをする形式ですが、選択肢がありません。解答は必ずしも一つには定まらないので、悩み過ぎずに自分の考えるところをテンポよく解答してください。最後の大問は自由英作文で、150ワード級の大作を要求されています。唯一差がつくとしたらこの大問でしょう。自由英作文のお題も色々なバリエーションがあり、人によっては書きにくそうなテーマもあります。自由英作文については事前に入念な対策が必要でしょう。

化学の分析<50分・3問> 

満点100/H80/M70/L65

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で100分なので、化学には50分割けることになります。大問3問構成で、理論が2問、有機が1問の構成になっています。無機については理論の大問の一部に、高分子は有機の大問の一部に出題されることもありますが、そもそも全くでない年度もあります。全体的な難易度は標準レベルですが、所々にやや難レベルの問題が紛れています。制限時間が50分しかないので、難しめの問題で悩んでいる時間もありません。パッと解法が思い浮かぶ問題に焦点を絞り、テンポよく回答していきましょう。また、理論の計算問題が多く、計算量も多めなので、計算ミスには注意をしてください。琉球大化学の対策としては、重要問題集など標準的な問題集を丁寧に周回するだけで十分合格点に到達します。数値計算を面倒くさがらず、きちんと正しく行うように練習してください、

物理の対策<50分・3問> 

満点100/H90/M70/L65

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で100分なので、物理には50分の時間は割けます。大問3問構成で、1問は力学、1問は電磁気、もう1問は小問集合、の構成になっています。小問集合は易しいものの範囲は原子分野を含む物理の全範囲になっているので、基礎的な問題については全分野おさえておく必要があります。難易度は標準レベルで、時間が50分しかないので、テンポよく解答していかねば完答できません。琉球大物理の対策としては、重要問題集や名門の森など、標準レベルの問題集を一周するだけで、十分に合格レベルに到達すると言えます。時間も足りない試験ですので、即答できるレベルになるまで何度もやりこんでください。

生物の対策<50分・2問> 

満点100/H85/M75/L65

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)  

 理科2科目で100分なので、生物には50分程度の時間は割けます。大問2問構成で、分野の偏りはあまりありません。殆どが簡単な知識問題や、考察であっても典型的な問題ばかりですが、数問だけ、満点ストッパーになっている難しめの設問があります。大問が2問しかないため、制限時間は50分しかありませんが、それでも時間はたいへん余ります。化学の方で数値計算に時間がかかるので、生物は短時間で切り上げて化学にきちんと時間を割いてください。琉球大生物の対策としては、セミナー生物などで基礎固めをきちんと丁寧に行い、基礎問題精講など、典型問題が多く収録された問題集を1周するだけでも十分に合格点に到達します。満点ストッパーになっているような問題は適当に何か埋めて済ませてしまい、化学の方の点数を伸ばしてください。遺伝はちょいちょい出ていますが、あまり難易度は高くないので、軽めの対策でOKです。時間にかなり余裕があり、化学に時間を割きやすいため、理科トータルで見ると生物有利かもしれません。

地域医療の概況

 沖縄県の人口当たりの医師数は全国平均と比べるとやや多めになっています。しかし、地域偏在はかなり激しく、琉球大学付属病院や、県庁所在地の那覇市のある南部地域では医療はたいへん充実していますが、その他の地域では不足気味となっています。また、沖縄の医療の特徴は、日本の中でも例外的に出生率が高い地域になっているため、周産期医療、あるいは、新生児医療の充実が大きな課題となっています。診療科偏在の問題もあり、地域ごとに様々に事情が違いますが、トータルで見ると、内科・外科・眼科・耳鼻科・泌尿器科などでやや不足となっています。

総評

 琉球大学の入試は、面接に大きなブラックボックスがありますが、それさえクリアすれば二次試験はかなり易しいので、基礎的・標準的な問題の反復練習だけでもで十分合格点に到達することが、抑えておくべきポイントと言えるでしょう。

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