岐阜大学(医学部医学科) 英語ゲー。超長文をやっつけろ。

入試の基本情報と面接

 二次比率は60%で、二次型といえます。配点は国語だけ圧縮がかかっているようです。面接点は0点です。グループディスカッションの形式をとっていて、あるテーマに対して議論をします。面接落ちの噂も聞かず、ガッツリ対策する必要はなさそうです。公民は1科目受験不可で、すなわち、「倫理・政経」2科目まとまった科目オンリーです。後で述べますが、二次英語で差が付きますが国語は圧縮されてしまうというのがポイントでしょう。英語は出来るんだけど国語はイマイチ…という方は検討の余地があります。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 100 100 200 200 200

800

二次 400 400 400 1200

数学の分析<120分・5問> 

満点400/H380/M330/L300

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 全体的な難易度はやや易しいから標準レベルです。いずれの問題も教育学部や工学部と共通です。標準問題の中でも典型かつ頻出のパターンのものが多くなっています。数3微積でさえ計算量は多くなく、ボリュームはやや少なめから標準くらいです。恐らく、見直しの時間も十分に取れるでしょう。出題分野には変な傾向があり、三角関数が頻出になっており、比較的難易度も高い問題が出題されています。ベクトル、確率と場合の数が次点で頻出、数3の出題は意外と控えめですが、数3微積や数列の極限などはよく見られます。基礎レベル、標準レベルの問題が多いので、一対一対応の演習や青チャートなどの標準的な問題集をマスターするだけでOKで、アウトプット演習も地方国公立大レベルのそう難しくないもので構いません。2018年度で謎の難化が起こり、これはまた元に戻りましたが、このような難易度変動に備えるならばもう少しレベルの高い問題集に手を出しても構いません。しかしあまりコストパフォーマンス的にはよくないように思います。また、三角関数だけ、出題頻度も高く難易度も比較的高い傾向にあるので、下位旧帝大レベルの難易度の高い問題に取り組んでみてもいいかもしれません。

英語の分析<120分・4問> 

満点400/H360/M300/L280

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 90分の試験で、大問は2問ですが、それぞれの大問がトピックの違う複数の長文の詰め合わせになっています。全体的に、とんでもなく文章量が多いです。各設問について説明しますと、大問1のパート1は語彙の穴埋め問題で、語彙の意味を知っているかどうか、あるいは、文法を問う意図の問題も含まれています。パート2-Aは概ね熟語の補充問題となっており、こちらも熟語力、あるいは文法力を問うものになっています。パート2-Bは文の一部を補充する問題で、ここから選択肢の数が増えてきます。文の意味をきちんと理解するのも重要なのですが、選択肢の数が多く、これもまた文法的判断で選択肢を絞ることが出来ます。埋めれば埋めるほど残りの選択肢は簡単に選べるようになってくるので、初めの穴埋めは精読、空欄が埋まっていくにつれて速読に徐々に切り替えさくさく残りの空欄を埋めていきましょう。パート3は並び替え問題で、並び替えの結果使わなかったワードを答えさせる形式になっています。難易度は易しめです。大問2のパート1-Aは文の一部を穴埋めさせる問題、パート1-Bは文全体の穴埋め問題になっています。長文はとんでもなく長いですが、実はこの文補充問題、長文の内容を全部読まなくても、空欄の前後を読むだけで、結構答えられたりします。パート2は段落穴埋め問題となっています。こちらはなるべくきちんと全文を読んで取り組みたいところです。類題として東大の段落並び替え問題などもありますが、そちらに比べるとそれほど難しくはないように思います。あまりにも長文の量が多く、正攻法では時間内に解ききることは大変厳しいですが、恐らく、あまりきちんと問題が練られていないので、手を抜けるところは手を抜きながら進めていきましょう。また多くの問題で文法的判断が正確に出来ると穴埋めがスムーズに進みます。共通テストでは文法問題が廃止され、文法問題集に手を出すことが少なくなりましたが、ここの大学に焦点を絞るのであれば文法問題集も細々と続けておくと報われるかと思います。英検準1級以上合格など、外部英語試験で高得点を取っているような方は、思いっきり高得点を狙っていける構成になっています。とはいえ変な問題なのは間違いないのでなるべく早い段階で1回は過去問に取り組んでみてください。

化学の分析<60分・4問> 

満点200/H180/M160/L150

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問4問構成で、理論が2問、有機が1問、高分子が1問で出題されることが多いようです。ただし変則パターンもあり、高分子が抜けて理論3問になっているケースもございます。とはいえ高分子が出題されている年の方が多いですから、それなりにしっかり対策しておいた方がいいですね。無機については酸化還元や電池とセットで出題されていることが多く、無機を出題したいがために、理論の中でもこれらの範囲(酸化還元と電池)が出題されることが多い傾向が見られます。難易度は概ね標準レベルです。60分しかないにも関わらず、計算量はかなり多めですので、普段の演習から計算を面倒くさがらずにきちんとやりきるように心がけることが重要です。どうしても時間が足りないようであれば、方針は立っても、計算が明らかに重い問題は思い切って飛ばしていきましょう。難しい問題はないですし、解く時間もありません。ゆえに、重要問題集レベルの標準的な問題集の演習を丁寧にこなしてください。難問系の問題集に取り組む必要はありません。

物理の対策<60分・3問> 

満点200/H180/M160/L150

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で120分なので、物理には60分の時間は割けます。大問3問構成で、1問は力学、1問は電磁気、1問は波動か熱、といった構成が多いようです。原子分野の出題は殆どありません。変則的に、力学が出題されなかった年度もあります。難易度は概ね標準レベルです。60分しか時間はありませんが、難易度も大したことはないので、ボリュームは適正と言えます。論述問題もちらほら見られ、このあたりの問題が満点ストッパーになっていそうです。ぱっと見変わった設定の問題も見られますが、問われていることはそれほど難しいものではないので、落ち着いて対応してください。重要問題集レベルの、標準的な問題集をきちんとこなすだけで、高得点が狙えていけます。

生物の対策<60分・3問> 

満点200/H180/M150/L140

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)  

 理科2科目で120分なので、生物には60分程度の時間は割けます。大問3問構成で、体内環境、生態、細胞生物などが頻出分野になっています。各大問に考察問題があり、概ね標準レベルですが、時々やや難レベルのものも含まれています。大問数が少なく、記述量も控えめなので考察問題に十分な時間を割くことが出来ますが、そもそも考察問題が苦手だと点数が伸び悩むでしょう。考察問題が解けないと戦えないので、標準的な問題集を周回するというよりは、考察系問題集に早い段階で移行して、考察問題の演習量を増やしていく必要があります。遺伝もちょいちょい出題されているので、「大森徹の生物 遺伝問題の解法」など、遺伝対策も必須と言えるでしょう。

地域医療の概況

 岐阜県は県全体として人口当たりの医師数はかなり少なめです。岐阜大学の附属病院のある岐阜でさえ全国平均レベルで、他の地域、特に美濃地方では医師数はかなり少なくなっています。それゆえ、岐阜県の医療はとなりの愛知県に依存する形になっており、深刻な状況が続いています。精神科、整形外科、麻酔科、放射線科などの診療科で極めて不足状態になっており、一部の病院では大きな問題となっています。このような状況にあるため、推薦入試枠も48人と多く、そのうち28名が地域枠推薦となっています。しかし、この地域枠推薦は出身地縛りに奨学金縛りもあるため人気がなく、令和2年度では定員割れを起こしています。これまで地域枠推薦でもある程度のセンター試験の点数が求められていましたが、そのラインも令和3年度では大きく引き下げられました。一方で、一般推薦では、評定縛りだけがあり、出身地も奨学金も縛りもありませんが、あまり人気がありません。この一般推薦入試の令和2年度の倍率は1.2倍でした。現役・一浪まで受験可能ですので、岐阜県にお住まいの方はもちろん、それ以外の地域の方も是非一度リサーチしてみてください。

総評

 岐阜大学の入試は、二次では英語で大きく差が付き、物理選択やや有利なことから、英語が得意な物理選択者、という属性であれば最も相性が良い大学と言えます。

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