大分大学(医学部医学科)数少ない理科重視配点。面接もそこそこ寛容で多浪もどうにかなるか。

入試の基本情報と面接

 二次比率は57%で、二次型といえます。配点は理科重視となっています。面接については10分前後の時間で概ね一般的なことが聞かれるようです。面接点についてはあまり情報はありませんが、予想点数ラインと合格者成績から逆算すると、100点くらいの人が最も多いように予想しています。しかしながら最高点の点数からは満点近い点数の受験生もいると考えられ、一部の受験生に対してはかなり高得点を与えているようです。地域別の合格率を集計すると、恐らくは大分の受験生に下駄をはかせてるんじゃないかとは思いますが、福岡や大阪からの受験生もそこそこの比率で受かっているので、相性が良さそうなら面接を気にせず出願してみても良いかもしれません。また多浪生の合格率が大きく落ち込んでいることはないようなので、多浪生差別は恐らくありません。また、公民は1科目受験不可で、すなわち、「倫理・政経」2科目まとまった科目オンリーです。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 100 50 100 100 100

450

二次 100 200 100 200 600

数学の分析<120分・5問> 

満点100/H100/M80/L70

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問3問構成で、制限時間は80分の試験です。全体的な難易度はやや易しい~標準レベルです。おおむね2~4問の誘導小問がついていることが多いようです。3問いずれも医学部専用問題ですが、全て典型問題でひねりもない問題ばかりです。制限時間は80分しかありませんが、それでもボリュームは少な目です。ある程度勉強している受験生であれば、ワンパターンな問題ばかりで退屈するでしょう。計算が煩雑な問題もなく、見直しの時間もそうたくさん必要になるわけでもありません。出題分野については数3微積や確率が頻出で、次点で数列・ベクトルなども出題されています。微分方程式や確率の期待値など、受験数学ではややマイナーなネタも出題されることがあるのには注意をしてください。大分大数学の対策としては、殆どが典型問題からの出題になるので、青チャート、フォーカスゴールド、一対一対応の演習などの網羅系の問題集でのインプット学習は必須になるでしょう。アウトプット演習も理系数学入試の核心(標準編)など易しめのもので構いませんが、例年はもう少し難しいものもあるので、やさしい理系数学や標準問題精講などの下位旧帝大レベルのものまで取り組んでも構いません。

英語の分析<80分・3問> 

満点100/H75/M65/L60

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問1は通常の和訳問題で、語彙・内容共に標準レベルです。設問もオーソドックスなもので、和訳を中心とした記述問題が多めですが、選択式の問題もあります。大問2は語句の並び替えをした上で、並び替えた文を更に長文中の空欄に挿入する形の問題で、両方クリアしないと得点になりません。並び替えの難易度は以前のセンター試験よりはやや難しいですが、文挿入に関してはあまり難易度は高くありません。大問3は長文の語句の穴埋め問題ですが、こちらの難易度は易しめです。英作文の出題はありません制限時間は80分しかありませんが、2番の並び替え+文挿入の問題でつまづかなければ、どうにか時間も足りるでしょう。大分大英語の対策としては、最もよく出題されている和訳問題のトレーニングを中心にしながら、それに加えてやや難しい並び替え問題の対策にもきちんと取り組みましょう。

化学の分析<60分・3問> 

満点100/H80/M70/L60

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で120分なので、化学には60分割けることになります。大問3問構成で、理論が1問は確定、残る2問は有機・無機・高分子からそれぞれ1問という構成になっています。有機が全く出題されず、理論・無機・高分子と言ったセットもありうるので、バランスの良い学習が必要になるでしょう。全体的な難易度は標準レベルですが、ややマイナーなネタも積極的に出題されているので、意外と得点出来ない受験生は多いんじゃないかと思います。網羅的な問題集には一応類題が掲載されているものの、予備校などではコマ数の関係上取り扱われることが少ないテーマについても結構ガッツリ出ています。60分の試験ですが、設問数は多くはないので、化学についてはそこまで時間がタイトなわけではありません。とはいえ理論の問題で変に詰まることもあるかもしれないので、理論以外の問題から着手する方が無難でしょう。大分大化学の対策としては、重要問題集など標準的な問題集で構いませんが、予備校の講義や模試で取り扱われなかったような問題でも丁寧にこなすように心がけてください。

物理の対策<60分・3問> 

満点100/H75/M65/L55

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問3問構成で、1問は力学、1問は電磁気、もう1問は波動か熱か原子、の構成になっています。原子分野も出題頻度は低くなく、バランスよく学習を進める必要があります。難易度は標準からやや難レベルで、各小問で導出過程を記述させ、単位も込みで解答する必要があります。60分しか制限時間がないにもかかわらず、設問数は多く、更には導出過程も記述させる形式ですので、各大問を最後まで完答するのは至難の業でしょう。化学もそこまで時間のゆとりがあるわけでもないので、物理については各大問に関してどこで切り上げるかその都度判断が必要になってくるでしょう。大分大物理の対策としては、重要問題集や名門の森などといった標準的な問題集で構いませんが、普段から導出過程を丁寧に書きながら解くトレーニングが必要です。また単位についてもこだわりながら勉強してください。そのうえで、時間制限の厳しい試験でもありますから、化学と通しで過去問演習もたくさん行い、適切な時間配分の感覚をきちんと養うようにしてください。

生物の対策<60分・4問> 

満点100/H80/M70/L60

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)  

 大問4問構成で、分野の偏りについては、分子生物と生態が最も頻出で、その他の分野はまんべんなく出題されています。とはいえ植物生理については殆ど出題はありません。全体的な難易度は標準レベルで、知識問題が殆どで考察問題は多くありません。知識の論述問題が結構たくさんあるので、対策すれば高得点が狙えます。大分大生物の対策としては、基礎問題精講など標準的な問題集に加えて、論述問題対策のために「生物記述論述問題の完全対策」などの論述用問題集にも丁寧に取り組みましょう。遺伝については殆ど出題されていないので、対策は不要です。

地域医療の概況

 大分県の人口当たりの医師数は全国平均よりやや多めになっています。ちなみに看護師数は過剰と言ってよいほど充実しています。大分市のみならず、別府市にも大きな医療拠点があり、この2つの地方に医療資源が集中しています。特に別府市は過疎化が進んでいるためか、人口当たりに換算するとやや過剰な医療資源が投入されている地方になります。診療科偏在も若干あり、耳鼻咽喉科が慢性的に不足傾向、次点で救急科や産婦人科などの不足も目立ちます。

総評

 大分大学医学部の入試では、数学は易しめの試験であること、英語はそこそこ差がつくもののやや癖の強い問題であること、理科の配点が2倍でありそれなりに差がつく試験であるということ、面接点は概ね100点前後だが一部の受験生は200点近い点数もとっているかもしれないこと、が抑えておきたいポイントになるでしょう。やや癖のある試験ですので、共通テスト前から意識的に対策を行うことで、アドバンテージを取れる可能性があります。

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