北海道大学(医学部医学科) オーソドックス型旧帝。偏差値がここ数年乱高下。

入試の基本情報と面接

 二次比率は64%です。配点はオーソドックスな配点となっています。面接については、事前に面接カードを書き、約10分の面接で概ね一般的なことが聞かれるようです。面接カードの内容は毎年ほぼ同じと言われており、趣味や好きなスポーツ、自己PR、希望する専門科、職歴などについてはほぼ毎年固定で問われ、最後の設問は、医学や医療に関心があるかどうかを測るための設問となっているようです。おおむね50点前後に収束するようですが、満点に近い受験生もいれば、25点くらいまで落ち込む受験生もいるようです。恐らくは、事前準備と練習だけでも50点程度はあるように思いますので、直前期には対策の時間をある程度取っておきましょう。理科の選択科目には変わった特徴があります。物理が必須で、化学と生物のいずれかを選択する形式になっています。物理・生物の選択は一応可能ですが、そのような受験生はほとんどいないことから、事実上物理・化学のみと言ってよいでしょう。公民は1科目受験不可で、すなわち、「倫理・政経」2科目まとまった科目オンリーです。また、北大には大学別模試、すなわち北大実践模試と北大オープン模試があります。北大実践模試は通常通り実施されますが、2020年度の北大オープン模試については外部受験は中止になり、河合塾生と高校からの申し込みに限定される見込みとなっております。注意してください。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 80 40 60 60 60 300
二次 150 150 150 75 525

数学の分析<120分・5問> 

満点150/H135/M115/L105

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 全体的な難易度は標準~やや難レベルです。各大問が2~4の誘導小問から構成されており、後半になるにつれて難易度が難しくなっています。標準問題の解法の組み合わせで解ける問題や、無理のないレベルで思考力や論証力を問う問題が多く、良問ぞろいと言えます。制限時間120分に対して、ボリュームは適正と言えます。数1A2Bの問題は計算量も少な目でさくさく進みますが、数3の問題はやや計算量が重めです。分野については確率と数3微積が頻出、次点で図形と方程式、軌跡の問題、整数などがよく出題されています。複数の分野の融合問題も出題されているようです。また最近は、数3微積の大問の難易度が高めであり、満遍なく勉強する必要があるようです。北大数学の対策としては、標準問題、典型問題の解法のインプットは最優先でしょう。青チャート、フォーカスゴールド、一対一対応の演習など自分の状況に合わせて問題集を選択し、まずは数3まで走り切りましょう。なるべく1問1問、解法の意味や公式の運用のしかたについて丁寧に咀嚼しながらインプットを進めていきたいところです。アウトプット演習は下位旧帝大レベルの問題までは取り組みたく、数学で差をつけたいのであれば上位旧帝大レベルの問題までやりきりたいところです。下位旧帝大レベルまでカバーしている問題集としては「やさしい理系数学」、更にその上を目指すためには「ハイレベル理系数学」や「上級問題精講」、「理系数学入試の核心難関大編」などの問題集があります。

英語の分析<90分・4問> 

満点150/H135/M120/L110

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 長文が3問、長文と自由英作文の融合問題が1問の構成です。長文については、語彙は標準レベル、内容はやや易しいから標準レベルです。大問1と大問2は通常の長文です。設問形式については、和訳、内容説明など記述の設問もありますがいずれもさほど難しくなく、選択肢問題についてもたいへん選択肢が選びやすく、きちんと内容が理解できていればさくさく解けていけるでしょう。大問3に短めの長文と自由英作文があり、自由英作文は70~100ワード級のもので、長文をある程度は読まねばなりませんが、少しいい加減な読解でも作文はどうにかなるかと思います。大問4は会話文のサマリーの穴埋めをしていく形式ですが、選択肢も分かりやすく、あまり迷う要素もありません。90分の試験で長文4問に作文が混じってくる形式ですが、設問がかなり易し目なので見た目ほどは時間はかからないように思います。とはいえ分量が多いのは確かですので、過去問演習は多めに行い、時間配分については十分に検討してください。

化学の分析<75分・3問> 

満点75/H70/M60/L55

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で150分なので、化学には75分割けることになります。大問3問構成で、理論が1問、理論と無機の融合問題が1問、有機と高分子の融合問題が1問の構成になっています。1つの大問がパート1とパート2に分かれており、大問2と大問3はそのどちらかで無機か高分子が出題されていることが多いようです。問題の難易度は標準からやや難レベルです。理論の計算問題の分量が多く、75分の時間がありますが、あまりうだうだ悩んでいる時間はありません。さくさく解ける問題を取捨選択して、テンポよく進めていきましょう。北大化学の対策としては、標準問題の解答スピードと精度が最も大事になるので、重要問題集などの標準的な問題集を丁寧に周回する勉強法が最も優先すべき対策になるでしょう。難しい問題も出ないわけではないので、新演習や標準問題精講なども有効ですが、この辺りの問題集は、もうある程度化学が完成してしまった浪人生向けの教材、といったところになります。

物理の対策<75分・3問> 

満点75/H70/M60/L55

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で150分なので、物理には75分の時間は割けます。大問3問構成で、1問は力学、1問は電磁気、もう1問は熱か波動、の構成になっています。原子分野については出題が今のところほとんどありません。また、熱力学の分野の出題が若干多いようです。難易度は標準レベルで、全問穴埋め問題になっています。時間もほどほどで、途中で詰まらなければ最後まで完答できるでしょう。北大物理の対策としては、重要問題集や名問の森など、標準レベルの問題集を一周するだけで、十分に合格レベルに到達すると言えます。意外と、特別な対策は必要ありません。

生物の対策<75分・4問> 

満点125/H105/M95/L85

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)  

 理科2科目で150分なので、生物には75分程度の時間は割けます。ここでもう一度注意喚起をしておきます。北大医学部は物理が必須で化学と生物が選択になっています。生物を選ぶと残りは物理となり、「物理・生物」というほとんどの受験生には関係のない選択科目になります。事実上、「物理・化学」選択しか受験不可と言えますが、制度上受験可能ですので、一応分析はしておきます。北大生物では、分野の偏りはあまりなく、発生や進化の分野がちょっぴり多めなくらいで、他は概ね満遍なく出題されています。複数な分野の融合問題が多いために、1年分で様々な分野の理解を求められる出題になっています。難易度は標準から難しいレベルまで様々です。北大生物は超難問も出題される一方で、意外と取り組みやすい問題もけっこうあるので、そういう問題をきちんと拾っていきましょう。難問を飛ばしてしまえば、時間もちょうどいいくらいになるかと思います。北大生物の対策としては、やはり考察問題をある程度拾っていきたいので、標準問題精講などの考察系問題集まで仕上げていきたいところです。もうワンランク上の、「思考力問題精講」に手を出しても損にはなりません。遺伝も頻出で難易度も高いので、対策が必須です。「大森徹の生物 遺伝問題の解法」を最後まで仕上げるのは勿論ですが、更にそれを上回るレベルの出題があるかもしれないことを頭の片隅にはおいてください。

総評

 北海道大学の入試は、旧帝大の割には問題の難易度は高くなく、各科目についてバランスの良い学力が求められることが抑えておくべきポイントとなるでしょう。得意を伸ばす以上に、苦手をなくす方向で、受験勉強を進めていく必要があります。

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