信州大学(医学部医学科) 二次試験の問題の分析

入試の基本情報と面接

 二次比率は57%で、二次型と言えます。配点は非常に一般的な配点で、共通テストで国語100、社会で50、数学で100、理科2科目で100、英語で100、二次試験で数学150、理科150、英語150、面接150の配点となっています。とはいえ面接はほぼ満点だそうです。社会で、公民1科目受験、すなわち倫理だけ、政経だけ、現社だけ、といった受験が可能です。あとで詳細を述べますが、二次試験は共通テストより易しい問題になる可能性が高いので、これまでは「二次比率は高いものの、結局易しい問題の得点率が良い人、すなわちセンターが得意な人が通っていく試験」でしたが、これからは「共通テストは難しいので得点率は相対的に振るわなかったが、易しい問題の得点率が良いので二次でプチ逆転を狙いにいける」、そんなポジションになるのかなあと個人的には考えています。ちなみにかつては二次試験で数学のみというクレイジーな試験だったことを補足しておきますw※追記:面接点を除いた二次比率は43%なので、さほど逆転は狙えなさそうです。

  国語 社会 数学 理科 英語 面接 合計
共通 100 50 100 100 100 450
二次 150 150 150 150 600

数学の分析<120分・5問> 

満点150/H140/M120/L100

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 全体的に易しい問題または標準的なレベルです。医学部受験生なら難しすぎる問題はないでしょう。数学が得意な受験生では、9割越えも狙っていけるはずです。苦手でも、6割、7割くらいは食らいつきたいところ。ボリュームはあるものの、易しい問題が多いため時間がそこまでキツイというセットでもありません。センターで時間を余らせるレベルにまで育っていればどうにかなります。全体的に易しいため、数学が得意でも大逆転は難しいでしょう。また、計算はきちんと行う必要がありますが、医学部入試にありがちな、極端にややこしい数値の計算問題はありません。

英語の分析<90分・4問> 

満点150/H125/M110/L95

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 大問が4問あり、全て長文読解ですが、1問だけ小問として自由英作文など英作文の問題が1問入ります。全体的には易しいのですが、いかんせん長文の大問が4つあって作文も混じってきて制限時間は90分ですから、けっこう時間はギリギリになるかと思います。また、語彙の意味を正確に知らないと失点するような問題も多いため、丁寧に語彙の勉強を続けてください。作文や記述の採点がブラックボックスではありますが、恐らくは7割半ばあたりが合格者平均になってるのではないでしょうか、他の科目より少し低めかもしれません。

化学の分析<75分・4問> 

満点75/H70/M60/L50

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で150分なので、化学には75分程度の時間は割けます。平易な問題で、有機と高分子で半分の配点があります。高分子はほぼ天然高分子で、ややマニアックな知識も問われることがあるので、少なくとも共通テスト終了後は高分子に偏らせた対策が必須でしょう。天然高分子だけ、普段使っていないやや難しめの問題集で量をこなすと良いと思います。理論の計算問題も平易な問題が多く、合格に必要な8割の得点はそう難しくはないように思います。満点こそ難しいものの、優秀な受験生なら95%くらいの得点はあるかもしれません。

物理の対策<75分・4問> 

満点75/H70/M62/L56

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン) 

 理科2科目で150分なので、物理には75分の時間は割けます。学力が合格水準にあれば、時間が足りないことはないはずです。問題は平易で重要問題集のレベルを超えず、医学部医学科志望であれば満点も狙っていきたいところです。高得点勝負であり、答えだけを描く形式ですので、ケアレスミスが命取りになります。問題文がやや長いので、読み飛ばし等がないように冷静に文章を読んで、丁寧に解くようにしてください高得点勝負ですので、大きく点差をつけることは出来ません。ケアレスミスが命取りになりますので、時間も余ることですから、丁寧に見直しをしてください。数年前まで数学オンリーの試験だったこともあり、過去問の数は多くありませんが、重要問題集などの、標準的なレベルの問題集を数こなして、実力をつけていってください。

生物の対策<75分・4問> 

満点75/H67/M60/L55

(H:極めてその科目が得意な人のライン M:合格者平均予想ライン L:合格者最低点予想ライン)  

 理科2科目で150分なので、生物には75分程度の時間は割けます。植物や生態を含めた幅広い分野から出題されるものの、全体的に平易な問題です。特徴的なのは100字を超える記述がガンガン出ていることです。全体の半分くらいは、知識を問う論述問題になります。ポイントが掴みづらい論述問題も含まれており、完答しているかどうかは結構運次第なところはあります。とはいえ何かしら書いておけば加点ポイントになっている可能性が高く、低い点数にもなりにくい傾向にあるでしょう。考察問題は殆どなく、1割あるかないか、といったところです。合格点の8割をとるのにそう苦労はしませんが、9割を超える辺りからはなかなか不毛な感じになってきます。なお、遺伝の出題も、今のところ殆どありません。時間は余るでしょうが、私なら生物の記述を練るより、化学の計算問題のミスのチェックに行くかなあとは思います。このような傾向から、標準的な受験対策問題集に加え、あまりに多い論述対策として、「生物 記述・論述問題の完全対策」を秋ごろからプラスアルファするのが良い対策のように思います。「標準問題精講」「思考力問題精講」などといった考察系問題集は信州大学を受験するにあたっては不要でしょう。共通テスト対策のために、センター試験の過去問を解くと思いますから、その演習を通して考察力をつけてください。

地域医療の概況

 ※Youtubeチャンネルでは議論していませんが追記。長野県の人口当たりの医師数は全国平均レベルです。長野県は広大な面積を持つ県ですが、6つの医療圏のそれぞれに全身麻酔を1000件以上行う基幹病院が分散しており、効率的な医療を提供できている県といえます。とはいえ、木曾などの山岳地帯では医療資源が不足傾向にあるようです。療養病棟や高齢者施設が少なく、高齢者を受け入れる施設数がやや少なくなっています。

総評

 信州大学は、易しい問題で得点できる人に相性が良く、共通テスト以降は、共通テストが難しすぎてビハインドが出来た人がプチ逆転を狙っていける、そんなポジションになるんではないかと思います。

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