入学前に高校生物の何を勉強すればいいの?(看護、理学療法、作業療法など3~4年制の学生向け)

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医療系学部は生物なしで入学可能だが、入ったらほぼ生物だけ

 ぼちぼち、一般入試の方でも合格発表が出てくる頃かと思います。合格された方、おめでとうございます。そして、試験・実習・レポート地獄へようこそ!医療系の学部は卒後国家試験に合格する必要があるため、普段の定期試験から厳しい合格基準が設けられている科目がぼちぼちあります。とはいえ、多くの科目は過去問が手に入ればどうにかなってしまうのですが、一部、過去問が全く通用しない留年科目があったり、学年の仲が悪すぎて過去問の共有がなされていないケースがしばしばあります。そういうケースでは実力で戦っていくほかありません。

 実力で試験対策を行っていくにあたって、たいへん重要になるのが生物学の基礎的な知識です。高校で生物を選択していた学生さんは、1年次の基礎医学科目については半分以上はどこかで聞いたことのある知識になりますので、再試験にもかかりにくいですし、留年するケースもあまりありません。しかしながら、入試で生物を選択していなかった学生さんは、入学後きちんと生物を勉強しないと、後々の基礎医学・臨床医学系科目の理解にたいへん苦戦することになります。入試では生物を選択しなくても入学可能(むしろ生物を選択しないほうが合格しやすい)のにも関わらず、入学後は生物学ばかり勉強させられるというジレンマがあります。

「解剖生理学」と「生物学」を乗り切ろう

 この記事は3~4年制の大学・専門学校に通われる医療系の学生さんに向けております。3~4年制の学校では、1年次でほとんどの学校で「解剖生理学」や「生物学」といった科目があります。これらの科目は、その後の臨床医学を理解するために非常に重要な科目になるので、きちんと理解しなければなりません。

 解剖生理学とは、「解剖学」と「生理学」を同時に学ぶカリキュラムとなっています。解剖学とは、人体の構造の名前と配置についての学問で、骨や筋肉、血管の名前などをひたすら覚えていく科目です。生理学とは、人体の仕組みについての学問で、心臓が血液を送る仕組みだったり、食べ物が消化されていく仕組みなどを学びます。入学直後から医療に関わることをガンガン学んでいくわけですね。生物学の科目に関しては、高校の生物から医療に関係する項目だけをピックアップした科目になっていることが多いです。

まずは生物基礎「生物の体内環境の維持」から

 上の段落のうち、「解剖生理学」の科目は前期・後期の両方にわたって受講することが多く、「生物学」より臨床医学とのつながりが大きいため、優先的に対策したい科目になります。この科目は高校生物で言えば「生物基礎 生物の体内環境の維持」になります。この分野は、①血液・循環器系、②腎臓、③内分泌(ホルモン)、④免疫からなる分野で、どの分野も医学を学ぶにあたって必須の分野であり、ハズレがありませんので、コスト・パフォーマンスは最強の分野になります。

次に生物基礎「生物と遺伝子」へ

 この分野の学習が終われば、次は「生物学」の対策のため、高校生物で言うところの「生物基礎 生物と遺伝子」になります。この分野では、細胞生物学、分子生物学、生化学の内容がコンパクトにまとまった内容になります。それぞれの分野に対し、詳しい内容を理系・生物選択の高校生は学んでいますが、まずはこのコンパクトにまとまった分野から学ぶと良いでしょう。この科目は「生物学」のみならず、一部の「解剖生理学」または「生化学」「栄養学」にも共通する事項があるため、これもまたコストパフォーマンス良好な分野になります。

余裕があればやってもいい単元

 次点で学んでおきたい内容は「生物 細胞と分子」の内容になります。この単元は、「生物基礎 生物と遺伝子」の中から、細胞生物学の内容を詳しく説明したものになります。

 次は「生物 動物の反応と行動」です。この分野では、神経・筋肉・感覚器(眼・耳など)について学びます。これもまた必須の内容ですが、優先順位を下げたのは、初っ端から理屈っぽく独学がやや難しいからです。正直、私も受験生時代にきちんと神経の分野を理解しないまま大学に入学しています。まずは「生物の体内環境の維持」「生物と遺伝子」「細胞と分子」をマスターしてから臨まないと殆ど理解できないかもしれません。絶対必須の内容でありながら、前提知識の要求レベルも高い分野になります。

 その他、
・「生物 代謝」
・「生物 遺伝情報の発現」
・「生殖」
・「発生」
の分野もさらっと学んでおけば役にたちます。しかし、この辺りになると難しい割には入学後の科目にそれほど多く出てこないため、コストパフォーマンスはあまりよくない分野になります。

・「生物基礎 生物の多様性と生態系」
・「生物 植物の環境応答」
・「生物 生物群集と生態系」
・「生物 生物の進化と系統」
の分野は学ぶ必要はありません。厳密にいえば、「生物の進化と系統」は一部ちょっとだけ出てくるのですが、ちょっとだけなので、その時学べばいいでしょう。

基礎レベルの知識を得るためにおすすめの参考書・問題集

 生物の勉強には
・教科書(講義系参考書)
・資料集
・問題集
の3冊あればスムーズに学習が進みます。

 教科書には、

※「生物基礎」と「生物」で記載されている内容が異なりますのでご注意ください!

講義系参考書として、

資料集として、

問題集として、

※「生物基礎」と「生物」で記載されている内容が異なりますのでご注意ください!

などが平易なレベルであり、おすすめです。

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